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三脚で夜景を綺麗に撮影する設定とコツまとめ!【初心者でも簡単で失敗しない】

こんにちは! こぎー(InstagramTwitter)です。

「夜景を綺麗に撮影したい!」って感じて、本格的なカメラを購入した人も多いと思います。

暗闇にキラキラした宝石のような明かり、一目奪われてしまいます。

夜景はカメラの手持ち撮影であっても機器や設定次第では綺麗に撮れるのですが、カメラのポテンシャルを生かす品質のいい夜景写真を撮るのには、三脚が必須と言っても過言ではありません。

そこで夜景撮影がはじめての人や初心者の方に向けて、手っ取り早くできる三脚を使った夜景撮影でのカメラのモードや設定方法を解説したいと思います

一部、解説をすると長くなる項目は詳細記事へのリンクが貼ってあります。

新しいタブで開くのでこの記事の後に気になる項目を読むと更に理解が深まります。

綺麗な夜景撮影に必要・便利な機材

品質がいい夜景を撮影するためには、暗くても適した量の光の情報をカメラへ取り入れる必要があります。

そのためにはまず「シャッタースピードなどを設定できるカメラ」と「三脚」が必須です。

そしてサポートするアイテムとして「シャッターレリーズ」も欲しいです。

シャッタースピードなどが調整できるカメラ

シャッタースピードや絞りなどを撮りたい写真に合わせて設定できる一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラが一番好ましいです

コンパクトカメラやスマホでも一部設定できる機器もあるので、一眼カメラには性能は劣りますが撮影することも可能です。

もし夜景が撮りたくて、一眼レフやミラーレスの購入で迷っている方ならこちらの記事が役に立ちます。

三脚

カメラのシャッターを長い間を開けて撮影(場合によって1秒~数分)をおこなうのですが、カメラを手で持って撮影をすると呼吸や手の揺れでブレてしまいます。

ブレてしまうとぼやけた様な写真になってしまうので、三脚でガッチリと固定をしてあげることでシャープな写真を撮ることが出来ます

下の記事では三脚を使用する理由と、初心者におススメの三脚ついてもまとめています。

シャッターレリーズ

シャッターレリーズとはカメラに接続する手持ちのシャッターボタンです。

レリーズがあるとカメラに触れることなくシャッターを切ることができます。

カメラに触れないことで、わずかな振動でおきるブレの原因をなくすことが出来ます

手でレリーズ持ってシャッターを押せたり利便性もあり、ワイヤレスのレリーズなど種類もあり縁の下の力持ちです。

L型ブラケット

三脚にカメラを取り付けるとき横向きだけでなく、縦型にも簡単に取り外しすることが出来ます。

無くても撮影できるのですが、あると撮影の便利さが圧倒的にアップします。

注意点もあって三脚の頭の部分(雲台)がアルカスイス互換という取り付けシステムに対応しているか確認が必要です。

安いものだと1,300円ほどで購入できるので、三脚の規格を確認してから購入しましょう。

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夜景撮影は絞り優先AEかマニュアルモード


普段はオートモードで撮影をしている人も多いと思います。

ただオートモードでも三脚さえあれば夜景は撮影は出来るのですが、短いシャッタースピードで撮れた写真にザラザラなノイズが乗ってしまったりする可能性があるので、せっかくなら他のモードで撮影をすることをおススメします。

三脚でカメラを固定していると、シャッタースピードの制限が少なくなるので、シャッタースピード以外の設定の品質も確保することができます。

そこで夜景撮影は絞り優先AEモードかマニュアルモードがおススメです

大体のカメラのモードの変更は上部にあるダイヤルなどで出来ますが、メーカーやカメラによって異なるため取扱説明書などで確認しましょう。

絞り優先AEモード・マニュアルモードとは

カメラのモードを選択することで、大まかに露出設定値【絞り値(F値)・シャッタースピード・ISO感度】の3項目を設定することが出来ます。

絞り優先AEモード・・・絞り値(F値)のみを決定して、その他の設定をカメラに任せるモード。

オートモードから絞り値だけを設定する感じです。

マニュアルモード・・・全ての設定を自ら設定するモード。

ただISO感度に関してはこの後詳細を書いていますが、絞り優先モードでもISO感度の設定がどのカメラもできるので、低感度(100~400)に設定するのがおススメです。

カメラの露出設定を調整して撮影する


絞り・シャッタースピード・ISO感度の3つの値を組み合わせることで撮れる写真の明るさを設定でき、体感で良しとする明るさのことを適正露出と呼びます。

モードを選んだら設定値(絞り・シャッタースピード・ISO感度)は以下の表ようにします。

慣れるまでは最初に設定する値を決めておいて、撮影し写真を確認しながら明るさを調整するのがおススメです。

設定項目 設定値
(おススメ初期設定)
設定値
(品質が担保できる値)
備考
絞り(F値) 8.0 8.0~13.0 値は品質を重視した場合
シャッタースピード 30秒 1秒~30秒以上 ほとんどのカメラは設定できるのが30秒まで
(レリーズ使用で30秒以上可能)
ISO感度 100 100~400

ただこの表は一例です。

自分の撮影スタイルで変わってきたり、星空を撮影するときなどはこの設定では暗い写真になってしまうので異なってきます。

こぎー
僕はISOを200固定でシャッタースピードは15秒、F8~11で撮影を開始することが多いよ!

露出設定の3つの設定値はそれぞれ意味や特徴があり、変動させることで撮れる写真の雰囲気を変えることもできます。

覚えておくと便利な違いをまとめました。

絞りを調整するとシャープさと強い光源の光芒を調整できる

絞りとは人間で言うところの瞳(瞳孔)で、取り込む光の量を調整することが出来ます。

絞り以外の設定が固定の場合、絞ってしまう(F値を高く)と暗くなっていき、開放(F値を低く)するほど明るい写真が撮れます。

そして更に面白い特徴があります。

・絞るほどピントの範囲(被写界深度)が広がり、全体にピントがあう。
・絞るほどレンズの中央部の品質がいい部分を使用するので、シャープで解像度の高い写真が撮れる。
・絞るほど強い光源がウニのように光芒ができる。
・絞るほどレンズやセンサーに付いたホコリやゴミが撮った写真で目立つ
・開放するほど少ない光の量(暗い場所)で明るい写真が撮れる。
・絞りすぎると(F13以上ぐらいから)回折現象が起きて画質がボヤケ悪くなる。

たくさん特徴がありますが、夜景撮影では絞りすぎずに光芒の綺麗さがお気に入りになるよう撮れれば問題はないと思います

正直、絞り値は奥が深く難しいので、まずはほどほどに覚えておき余裕があるときに勉強することが重要です。

シャッタースピードで躍動感や静止感を表現できる

シャッタースピードはシャッターを開いている時間のことです。

まず初心者の場合は、適正な露出になるスピードで撮ることをつかみましょう。

慣れてきたらシャッタースピードを調整することで、写真の雰囲気も変えることができます。

シャッタースピードが速ければ、一瞬の瞬間を撮ることが出来ます。

そしてシャッターがゆっくりなほどブレを生かした躍動感のある写真を撮ることが出来きます。

ISO感度は低感度ほど画質が綺麗だけど、暗くなる

ISO感度は聞きなれない言葉だと思うのですが、カメラの中のセンサーに入った光を増幅する機能です。

ギターとかのアンプと同じだと思えば理解がしやすいです。

アンプに入った音は出力されるときに何倍かの音量になるように、ISO感度は100を基準に200にすると2倍、400なら4倍と明るい写真を撮ることが出来ます。

ただギターと同じで、一緒にアンプに入った雑音(ノイズ)も増幅されます。

写真だとノイズが増えるほどザラザラな写真になって行きます。

ノイズの処理は難しいのでできるだけ低感度で、三脚を固定してシャッタースピードを稼ぐことで高品質なノイズの少ない写真を撮ることが出来ます。

僕はISO感度200で撮影することが多いのですが、ISO感度100の2倍早く撮影できて、品質も妥協できるので選んでいます。

ISO感度によるノイズの量はカメラによっても異なり、人の感覚によっても許容量があります。

撮影した写真でノイズ量を確認して、自分の許容量を確認しておきましょう。

綺麗に夜景撮影をする時のコツ

手ぶれ補正はOFFにしよう

三脚使用時は手振れ補正を切ってしまいましょう。

手振れ補正がONだと、何かしらの理由で揺らいでしまったりして、逆に写真がブレてしまう可能性があります。

現在のカメラはほとんど揺らぐ心配はないそうですが、OFFにすれば可能性は0%にすることが出来ます。

またシャッタースピードが長い長時間露光では、バッテリーの消耗も激しいです。

手ぶれ補正での電池消費を防ぐこともできるので、少しでも多くの写真を撮ることが出来ます。

ノイズリダクションはOFFで撮影しよう

ノイズリダクションとは撮影後にカメラ内でノイズを打ち消す処理をしてくれる機能です。

一見、スバラシイ機能なのですがデメリットが多すぎて常時OFFにしておくことをおススメします。

ノイズリダクションOFFの理由
・撮影後、設定されたシャッタースピードと同じ時間処理にかかる。
・ノイズをぼかして除去する分、写真の解像感(ディテール)もぼかしてしまう。

1回のシャッターで30秒とかなのにその後、さらに30秒待つのは確実にシャッターチャンスを逃す原因になります。

そして解像感がある写真の方が、後で自分でノイズ処理ができるのですが、ぼやけた写真は後々に処理が難しいです。

もう全然、ノイズリダクションに利点はないといっても過言ではないです。

ピントは撮影前に拡大して確認しよう

ノイズリダクションと一緒で、ぼやけている写真は後で修正することが非常に難しいです。

ほとんどのカメラにはピント部を拡大することができます。

MF(マニュアルフォーカス)・AF(オートフォーカス)どちらでも撮影は出来ますが、ピントはしっかりと合わせれていることを確認してからシャッターを切るようにしましょう。

三脚のロックを確認し、地面が揺れていないときに撮影する

三脚やカメラの固定が緩んでいると、目では分からないぐらいほんの少しずつずれていきます。

撮影前にロック機構を確認してから撮影をすることで失敗写真を防ぐことが出来ます。

そして案外、大きな道路の歩道橋だと大型トラックが通ると地面自体が揺れることが多くブレた写真になってしまうこともあります。

不安定だったり風が強い場所ではタイミングを見計らって撮影をすることでブレを防ぐことが出来ます。

レリーズとカメラのタイマー(2秒ほど)を併用するとブレ対策は完璧

レリーズを使用することでカメラに触れず撮影をすることが出来ます。

ただレリーズを押した後に手を離すと揺れるので、カメラのタイマーを利用して2秒ほどあとに撮影開始するようにすると万全なブレ対策が出来ます。

できればRAWファイルで保存して現像(編集)をする

画像の保存方式をJPEGだけではなく、RAWファイル(メーカーによって名称は異なる)も保存するようにすると便利です。

RAWファイルとは画像(JPEG)として書き出す前の、カメラが得た情報量の多いデータのことです。

カメラでJPEG画像化するときに捨てられてしまう情報もRAWファイルなら残っています。

RAW形式だと、専用のソフトでカメラがおこなう画像化(現像)することができます。

RAW現像では豊富なデータから劣化無しでカメラが認識してれば暗い部分を明るくしたり、明るすぎる部分を丁度よくすることが出来ます。

暗い場所での撮影はカメラは苦手(光を記録する機械のため)なので、苦手な部分は人が補ってあげる考え方です。

ちなみに現像はフリーソフトもありますが、adobe社のLightroom(Photoshop付きのCreative Cloud フォトプラン)がおススメです。

ブラケット撮影で撮影をする、必要ならHDR合成をする

ほとんどの一眼レフやミラーレス一眼にはブラケット撮影をすることができます。

ブラケット撮影とは連写して、設定した明るさとは異なる写真を複数枚撮影できる機能です。

撮影回数や時間はかかってしまいますが、失敗を防ぐことが出来ます。

そして複数撮影したデータから、明るさが著どのところを合成する方法がHDR(ハイダイナミックレンジ)合成で、暗すぎず明るすぎずの写真を作ることが出来ます。

こぎーのまとめ

夜景の撮影は方法も慣れてしまえば、ある程度は撮ることが出来ます。

そして機材も適したものを使い、三脚があれば品質がいい写真を撮ることが出来ます。

とりあえずの初期設定!
☆撮影モード
・絞り優先AEモード
 または
・マニュアルモード

☆設定
・絞り ・・・ F8.0
・シャッタースピード ・・・ 30秒
・ISO感度 ・・・ 100

慣れてくると大体の設定値も分かるようになってきます。

さらに慣れてきたらそれぞれの設定項目の特徴を理解して、好きなように表現も出来るようになってきます。

今回は夜景撮影の基礎を、手っ取り早く紹介しました。

途中で出てきたリンクをまとめてあるので、理解を深めて素敵な夜景を撮影しましょう!

あわせて読みたい!
撮影機材について書いた詳しい記事

三脚についての詳細記事
三脚が夜景撮影で必要な理由とおススメの三脚をまとめています。

初心者の方に一番読んで欲しい記事になっています。

正しい三脚の使い方って、案外出来ている人が少ないです。

この記事では三脚を100%使いきるための方法を解説しています。

撮影モードや設定(露出)についての詳細記事

露出の基礎(絞り・シャッタースピード・ISO感度)による適正露出について書いています。
ISO感度について、特徴や理解の仕方についてい書いています。
絞り優先AEモードについて詳しく書いています。

オートの次に覚えるといいモードで、撮れる写真が増えるので、マスターは必至です。

RAW現像やHDRなど慣れてきた人向け記事

RAWファイルで保存しておけば、あとでラッキーな思いをすることも多いです。

今はパッとしなくても、転ばぬ先の杖の保険として保存しておくことをおススメします。

風景を撮影していると、かなりの頻度でHDRにはお世話になる人も多いと思います。

海外ではかなり使われている手法なので、ぜひ頭の片隅に置いて欲しい技法です。

三脚が使えない場所対策!

今回は三脚でしたが手持ちでも頑張れば夜景を撮影することができます。

三脚が使用不可の撮影スポットでは、シビアですが手持ちの撮影が必要です。

こちらの記事では後悔しない手持ち夜景の撮影方法をまとめています。

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