こぎーのおすすめ
アルカスイス互換のL字ブラケットを購入したら快適度が天国だった

こんにちは! ライトよりL派の、こぎー(InsutagramTwitter)です。

ちょっと前までカメラが軽いため数千円のお安い三脚を使っていたのですが、どうも不便だったので、ようやくカーボンの三脚に買い替えました。

今までは三脚とカメラを固定するところ(雲台)が一体型で、直接カメラを雲台にネジ止めするタイプの三脚だったのですが、今回からは取り外しが簡単なクイックシュープレートに対応した雲台がセットで付いている三脚(本格的な三脚は雲台が交換できる)なのです。

とりあえずクイックシュー型に変えただけでも、涙が出そうなぐらい撮影がはかどるようになったのですが、さらに涙が止まらなくなるほど感動したのが、同時に購入した「L字ブラケット」でした。

僕が購入した三脚(VANGUARD VEO 2 264CB)の雲台は自由雲台タイプで、アルカスイス互換のクイックシューに対応しています。

ちなみにアルカスイス互換とは、雲台で有名なアルカスイス社のクイックシューの規格で、多くの三脚や雲台のメーカーがアルカスイスの規格に沿うようになり、他社の雲台でも規格が採用されて取り付けの利便性あるものなのです。

今回、購入したL字ブラケットはそのアルカスイス互換に対応しており、L字のカメラの2面を覆うクイックシューみたいなものなのです。

そして超が付くほど安物なのですが、その壁を越える超便利さがそこにはありました。

意外と安かったL字ブラケット

L字ブラケットというと、リアリーライトスタッフ(RRS:Really Right Stuff)などが有名ですが、そちらはL字に組める金属の延べ棒2本で、目ん玉が飛び出しそうなほどの値段がします。

欲しいけどカメラも買い換えたいし、貧乏人にはホイホイと購入カートに入れるなんて、手が震えてできません。

という訳で調べたら、僕の使用するCanon EOS Kiss X7にも使えるものが、アマゾンで約1000円であるではないですか!

精度などはきっとハイレベルの物からしたら、なんとも言えないものだと思うのですが、「カメラの水平は心の水平」と謎の心意気で、精度よりも値段利便性を重視して購入しました。

お値段が激安という、コスパ面でメリットがありすぎるのですが、もちろん機能面でデメリットもありました。そちらはこのあとの続きで。

こぎー
1000円なら失敗しても、一日へこむだけできっと大丈夫。

あーそれにしても、Really Right Stuffの機材欲しい。きっと性能もいいし、名前も形もカッコいいし。ブランド力もドヤ顔し甲斐もあるしな(ゲス)

ちなみにこの『INPON』というメーカー、一部のカメラは専用のL字ブラケットも発売しているので、フルサイズだろうと安く済ませるなら十分かもしれません。

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L字ブラケットの利点

当たり前なのですが、普通のシューだと基本的にカメラの底面だけでしか雲台と固定できませんが、L字ブラケットなら縦横どちらでも取り付けることができます。

普通のシューの場合、縦構図に変更する場合は雲台のボールやカメラの固定面を90度傾けて取り付けないといけないのです。

そうなると様々な弊害があるのです。

その点を踏まえて、L字ブラケットの利点を数個あげてみました。

L字ブラケットの利点①
カメラを縦に取り付けるのがラク

とっさに縦横の構図を変更したいときには、取り外して付け替えるだけで、とても高速に切り替えができます

ストレスフリーです。ガチャガチャしなくて大丈夫なので心が軽やかです。

カメラが雲台を軸にブンと回転させなくてもすみます。

L字ブラケットの利点②
重心が三脚に乗り機材破損のリスクを防げる

縦構図にする場合、90度傾けた状態だと三脚の中心部にカメラの重心が乗らずに、横にずれます。

横にずれると、1方向へ傾く力が発生するため、三脚がカメラを取り付けた向きに倒れやすくなり強度が落ちます

三脚が目線に近い位置から地面へバタンと倒れれば、そりゃ大ごとです。下手したら数十万円のカメラにレンズが破損します。

足元が水平ではなく、不安定なほどバランスが取りにくくなります。さらに風が強かったら、転倒する確率も跳ね上がります。

ですがL字ブラケットを使用していれば、重心を乗せることができるので安全に撮影ができます。

L字ブラケットの利点③
雲台で水平を出していれば、付け替えても水平

三脚を動かすことになると、せっかく合わせた水平も一からやり直しです。

しかも三脚や雲台に垂直側の水平器が無い場合は、合わせようがありません。

僕が購入したVANGUARDのVEO2 264CBには雲台の垂直方向の水平器が無いので、感覚になってしまいます。

でもL字ブラケットなら雲台自体の水平を保ったまま付け替えれるので問題ありません。

L字ブラケットの利点④
重心が三脚に乗りブレにくくなる

先ほどと似ているのですが、撮影時に三脚の中心点とバランスがずれます。

「三脚はブレを防ぐための物」なので、一番必要な性能が落ちることになります。

また一眼”レフ”カメラの場合、撮影時のミラーの動きによるブレ(ミラーショック)があるので、高画素なカメラほどシビアになってきます。

僕の使っているCanon EOS Kiss X7も一眼"レフ"カメラなので、撮影時にミラーショックはあります。

スペックが良い機種になるとミラーアップ撮影という振動を防ぐ撮影方法の機能もあるのですが、、X7でも本当にシビアに追い込みたいなら、三脚の最大性能で撮影をしたいものです。(X7は低画素だからそこまで影響は少ないですが)

そのためにも三脚のパフォーマンスを最大限に出すために、必須になってきます。

L字ブラケットの利点⑤
縦構図にしてもほぼ目線が変わらない

重心と同じようにカメラの位置が変わると、そのままだとカメラの写す構図が斜め下側へ移動します。

その状態で元の横構図の目線と同じにするには、おおまかに三脚を横にずらし高さを調整したり、自由雲台のポールの調整などが必要になってきます。

場所を若干移動したり、ガチャガチャと動かしていると、自由の利かない撮影スポットの場合シャッターチャンス以外にも構図にも影響が出てきます。

その点L字ブラケットを使用すると、ほぼほぼ構図を変えずに済みます

L字ブラケットの欠点

今回、僕はお値段なりの物を購入しているので、ハイスペック品が良いとの比較はできませんが、現在使っていて感じたことになります。

L字ブラケットの欠点①
重くなる

今、使っているX7は最軽量の一眼レフカメラです。

他のフルサイズカメラを持つと、やはり重たく感じてしまいます。そのX7ですらL字ブラケットをつけると少し重たくなったのは体感できます。

付けっぱなしで、手持ち撮影も苦痛にはならないのですが、やはり慣れのせいか着けていると気になるので、手持ちのときは取り外してしまうことが多いです。

L字ブラケットの欠点②
廉価品や汎用タイプだと持ちにくさを感じる

今回僕が購入したL字ブラケットは汎用タイプで他のカメラにも取り付けれます。

そこまで違和感がないのですが、やはり変な部分が飛び出しているのです。

これが専用だったり、加工にもお金をかけているとやはり違うのではないのかぁと思います。(あくまで予測ですが)

L字ブラケットの欠点③
有線レリーズが付けにくい

カメラの横側にレリーズを取り付けるための端子があるのですが、L字ブラケットをしていても取り付けることができるのですが、干渉しやすく暗闇での取り付けで手間取ったことがあります。

また雲台に取り付けるときも、ケーブルを挟み込まないようにしないといけないので少し大変でした。

これが専用だったり、加工にもお金をかけているとやはり違うのではないのかぁと思います。(あくまで予測ですが、、って、2回目)

こぎーのまとめ

L字ブラケットを使用することで、様々な利点を得ることができます。

縦と横の構図の切り替えがラク
重心のバランスが中心のため、倒れにくい
雲台の水平を保てる
三脚の性能を最大限に生かしてブレにくい
構図のズレの修正が最小限ですむ

そして若干の不満点もあります。

ですが不安を考慮しても使用する価値はあります。 初めて使えば誰でも涙が出そうにはなるはずです。

廉価なものでもつけている方が、圧倒的に恩恵を受けることができるのでおススメの機材になります。

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