夜景が大好きなみなさん、こんにちは! こぎー(Instagram・Twitter)です。
夜景風景が綺麗なのに、三脚を持ち合わせていない、、
ディズニーランドにUSJ、イルミネーションが綺麗なスポットは三脚が使用禁止の場合が多くて撮影が難しい。。
リア充な方々がたくさんいる中でも負けない、不屈の精神が必須なのですが、もっと大切なことがあります!
三脚が使えないときの手持ちの夜景撮影はカメラの設定が一番大切なのです。
カメラは暗いところが苦手なので、何も考えずに撮ろうとすると失敗しやすいです。
ですが、慣れてしまえば、簡単に楽しむことができてたくさん工夫もできるようになってきます。
そんな手持ちでの夜景撮影について、失敗しないカメラの設定やコツの詳細をまとめました。
- 設定はマニュアルモードかシャッタースピード優先AEモードで。
- 絞り値(F値)でボケ味を調整できて、マニュアルモードの場合は設定できる。幻想的なボケ写真は開放気味、シャープな場合は絞る。
- シャッタースピードを"1 / 焦点距離"秒を基準で余裕を持って設定する。
- ISO感度は自分がノイズが気にならない感度で。
設定はマニュアルモードかシャッタースピード優先AEモード
幻想的で綺麗な夜景を手持ちで撮影をするには、適正な設定が重要になってきます。
一番、対策するべきことはブレによる失敗写真です。
明るさなどはある程度なら後で修正できるのですが、ブレだけは修正をすることが出来ません。
後でガッカリしないように、ブレ対策をした設定にするために適正な撮影モードを選びます。
普段、オートモードばかりで撮っている人は、少しチャレンジをしてみましょう。
オートモードや絞り優先AEモードなどで撮影をすると、高確率で失敗してしまいます。なのでブレない様な設定ができるマニュアルモードかシャッタースピード優先AEモードにしましょう。(※メーカーやカメラによっては名称が異なるので取扱説明書で確認してください)
最初はシャッタースピード優先AEモードで撮ってみて、慣れてきたらマニュアルモードにしてみましょう。
撮影に集中したい場合やまずはブレない写真を撮りたい場合はシャッタースピード優先で。画質を気にしたりボケ味を自分で調整したい場合はマニュアルモードになります。
・ブレないシャッタースピードよりゆっくりのスピードが設定され、ブレることがある
・ブレないシャッタースピードが設定されても、ISO感度が上がりすぎてザラザラな品質の低い写真になる
☆絞り優先AEモード(ユーザーが絞り値(F値)を設定できて、残りの設定を適正露出になるようカメラが行うモード)
・シャッタースピードの設定が出来ないので、ブレ対策できない(オートと同じ理由)
手持ち夜景で失敗しない設定値の決め方
絞り値(F値)でボケ味を調整できる
シャッタースピードAE優先モードの場合は、カメラが自動的に絞り値を設定してくれます。
ですがマニュアルモードの場合、本領発揮です。ボケボケのとろけるような写真からシャープでクールな写真まで設定して撮影ができます。
絞り値を小さい値にするほど、ボケやすくなります。絞り値を小さくすることは絞りを緩めて開放していくことなのでレンズの中にたくさん光を取り込むことができます。
絞り値が小さいほど絞り値以外の設定がおなじ場合、撮れる写真は明るくなります。そして開放する前と明るさを同じにする場合はシャッタースピードを早く(小さい値に)したり、ISO感度を低く設定することができるようになります。
ちなみに開放するほどボケが増えるのですが、ピントの範囲(被写界深度)が狭くなるのでピントが合わせるのが難しくなります。
ピント合わせの失敗による写真を作りやすくなるので、ピントが合いにくい場合は絞って対応します。
風景の場合は全体にピントを合わせるパンフォーカスをしたい場合が多いので、絞ることが多いです。
ただ絞るほど暗い写真になるため、ブレずに明るさを確保するため絞りを開放せざる負えない場合も多いです。
余裕があるのなら1~2段ほど絞った状態から撮影を始めて、ボカしたり明るくしたい場合は開く(小さく)してみましょう。
ブレないシャッタースピードは"1 / 焦点距離"秒が基準
ブレやすさはレンズの焦点距離によって変わってきます。
望遠レンズほど風景を切り取る範囲が狭いため、ブレが影響を受けやすく、広角ほど全体を写すためブレが分かりづらいです。
手ブレをしないシャッタースピードの基準は「1 / 焦点距離」ってよく言われています。
まずはその値を信じて設定してみましょう。焦点距離が50mmの場合はシャッタースピードは1/50が適正になってきます。
APS-Cのセンサーの場合は焦点距離は約1.6倍(35mm換算)して計算が必要です。(50mmのレンズなら80mmぐらいで考える)
ただ焦点距離が「24-70mm」とか変動するズームのときは、毎回設定するのが難しいと思います。
慣れないと僕みたいに、こんな感じになってしまいます。そんなときは使用するズームレンズの望遠側の焦点距離がブレないシャッタースピードを設定しておきましょう。
手ブレを起さないには1 / 焦点距離が基準ですがもし、心配な場合は焦点距離よりも1.5倍ぐらいの間で設定をすると安心して写真が撮ることができます。
もし手ブレ補正がしっかり効くカメラやレンズの場合は、逆にもうちょっとゆっくりのシャッタースピードを設定して、ISO感度を下げると画質を綺麗にすることができます。
これで自分の手ブレによる失敗を格段に防ぐことができます。
ISO感度は自分がノイズが気にならない感度で
暗いのでISO感度を上げすぎるとノイズが出てきてしまい、ザラザラで画質が悪い画像が出来上がってしまいます。
下げすぎると増幅できる光の量が少ないので、暗い写真ばっかり出来上がってしまいます。
あらかじめ自分のノイズの許容範囲はどのISO感度ぐらいなのかを知っていると、設定が行いやすいです。
ベースISO感度(ほとんどのカメラは100~200)から暗めの場所でISO感度を変えながら、同じ構図の写真を撮って比較しておきましょう。
ISO感度は自分の許せる範囲で自分で設定して撮ってもいいですし、カメラの設定でISO感度の上限が決めれる場合、ISO感度をオートでノイズが気にならない上限値を設定しておけば失敗を防ぐことが出来ます。
ISO感度はノイズの原因の一つですが、ブレなどに比べて修正がおこないやすいです。
なのでISO感度は各々の設定の最終調整で変更するのがおススメです。
ISO感度の許容範囲については人それぞれなのですが、慣れてくると優先度や撮りたい写真の雰囲気によっても変わってきます。
ブレていてもいい被写体なら、ISOを低くして品質を確保することも出来ます。
場合によってはわざとISO感度を上げて金属などの質感を表現するときには素材感を出したりすることもできます。
手持ち夜景を撮影するときのコツや知恵
姿勢を工夫したり、設備にホールドしてシャッタースピードを稼ぐ
ブレを防ぐ基準のシャッタースピードは「1/焦点距離」秒なのですが、カメラを固定することが出来ればそれよりも遅くすることができます。
・柱や壁に寄りかかったりカメラを押し当てて撮影
・手すりなどの上に置いて撮影
・地べたに置いて撮影(手持ちじゃないけど)
など工夫することでシャッタースピードの制約を緩めることが出来ます。
広角だとブレが分かりづらい・明るい写真が撮りやすい
先ほども若干触れましたが、望遠側の焦点距離ほど手の揺れや呼吸に影響されやすく、ブレやすくなります。
狭い範囲を切り取るため、少しでもカメラが動くとフレームがずれてしまい、ズレがブレに直結します。
そのためブレないシャッタースピードも「1/焦点距離」秒と望遠になるほどシビアになっていきます。
逆に広角レンズを使用すれば、焦点距離が短いの手の揺れや呼吸の影響を受けにくくなります。
そのためブレが分かりにくく、シャッタースピードも長く稼ぐことが出来るので、明るい写真が撮りやすくなります。
ちなみに広角で撮ったものを、トリミングして望遠と同じ画角にしてしまえばブレは目立つので、あくまで画角あり気の考えと思っておきましょう。
測光モードを「スポット測光モード」にしてみよう
カメラは写真を撮るとき適正な明るさを測定して、適正な露出の写真になるようにカメラがオートで設定してくれます。そのことを測光といいます。
シャッタースピード優先AEモード限定になりますが、イルミネーションや光るアートなど明暗差が激しい被写体を撮影するときは、測光を設定してみましょう。
一番明るいところを基準に適正な明るさにする方法や、ファインダーの真ん中やピントがあった所を選ぶ方法などカメラやメーカーによって様々な方法があります。
カメラによりますがあらかじめ、測光モードを設定しておけば記憶しておいてくれると思うので、撮影前に準備として設定しておくと便利です。
ちなみにおススメの測光モードは「スポット測光モード」です。
スポット測光モードは一点の明るさを基準に測光できるので、明暗差の激しい夜景撮影では適正露出を得やすいです。
ただピンポイントで測光するため、場所を誤ったりずれると露出が変わってしまうことがあります。
使いこなせれば更に、思い通りの写真を撮ることができるようになるので、余裕があるのならぜひ試して見ましょう。
さらに全体の明るさを調整するなら露出補正
マニュアルモード以外のセミオートの設定(絞りAE優先やシャッタースピードAE優先)は、露出補正ができます。
露出補正とは全体の明るさを調整(補正)してあげることです。
測光で基準にした露出を明るめにしたい場合は露出補正をプラスへ、暗くしたい場合はマイナスへ動かしてみましょう。
慣れない場合は補正を無しで撮影をはじめて、思った明るさの写真が撮れずに気になる場合に初めて設定をするようにすれば大丈夫です。
RAWファイルを保存してば、修正が出来る
初心者のうちは特にJPEG画像と一緒にRAWファイルで保存できるようにしておくのをおススメします。
RAW形式とはJPEG画像にする前の、光の情報量が多いファイルで、後ほど編集(レタッチやRAW現像という)を劣化無しで行うことが出来ます。
・RAWファイル→人の手で現像して、自分が見たままやイメージした写真に仕上げることが出来る
レタッチを普段しない人でも転ばぬ先の杖の対策にもなります。
少しぐらい露出で失敗してしまってもブレが無ければ、後でレタッチなどである程度なら修正することも可能になります。
特に初心者のときほど、いい構図なのに適正露出の設定がミスっていたと感じていても、のちのち現像テクニックがレベルアップすれば現像で無駄にせずにすみます。
明るいレンズ(開放F値の小さい)レンズを使用する。
暗い場所はカメラにとっては苦手な撮影環境になります。
そこで絞りをできるだけ緩めて光をたくさん取り込める開放絞り値(F値)の小さいレンズを使用することで、光を確保しやすくすることが出来ます。
F値が小さければ、シャッタースピードの余裕度も増し、ISO感度も下げることが出来て品質がいい写真が撮れたりします。
単焦点(焦点距離が固定)のレンズは比較的、明るいレンズがおおいです。
また明るいレンズは大口径(光がたくさん取り込めるようレンズの径がでかい)の場合が多く重たかったり、価格が高い傾向があります。
余談ですが明るくて焦点距離でF値が変わらないレンズはとても高価で、どのメーカーもF2.8通しのズームがフラグシップレンズだったりします。
広角・標準・望遠域で揃えると100万円ちかくかかることもザラで、マージャンの役から「大三元レンズ」とかも言われています。
センサーサイズの大きいカメラ(フルサイズ)などを使用する
光の情報をカメラのセンサーが大きいほど、たくさん取り込むことが出来ます。
そのため暗い写真でもRAW現像のときに、小さいセンサーの写真に比べて劣化させずに明るくしやすいです。
また階調(明るさのなだらかさ)もセンサーが大きいほど、表現がよくなります。
ただ明るいレンズ同様、センサーが大きくなるほど高価で重量が重くなります。
こぎーのまとめ
三脚が使えれるのが夜景撮影はベストなのですが、地味に使えないタイミングも多く、でもせっかくなら失敗したくないですよね。
手持ち夜景の撮影って、はじめの内はブレたりノイズがのったり、納得がいく写真が撮れない場合が多いです。
ですが設定さえ覚えてしまえば、失敗写真を撮る心配をグッと減らすことが出来ます。
撮影のときにも撮り方や機材の選定で対策をすることが出来ます。
改めてですが、もう一度まとめちゃいますね。
- 設定はマニュアルモードかシャッタースピード優先AEモードで。
- 絞り値(F値)でボケ味を調整できて、マニュアルモードの場合は設定できる。幻想的なボケ写真は開放気味、シャープな場合は絞る。
- シャッタースピードを"1 / 焦点距離"秒を基準で余裕を持って設定する。
- ISO感度は自分がノイズが気にならない感度で。