こんにちは! こぎー(Instagram・Twitter)です。
梅や桜と一緒に可愛らしいメジロを上手に撮影したいけど、普段は風景ばかり撮っていて野鳥などの動く被写体は素人だなぁ、、って人、多いと思います。
メジロは警戒心が少なく意外と近くで撮影できるのですが、元気に動き回るので慣れていないと難しい被写体でもあります。
とくに望遠レンズでの撮影になるため、ピンボケ・構図決め(予測が難しくフレーミングアウトする、、など)あたりが難しいです。
カメラなどの機材も連写性能やAF(オートフォーカス)の性能が良いに越したことはないのですが、「入門機でも上手に撮りたい!」って人や野鳥は素人な人に、メジロ撮影の基礎から成功確率を上げるための方法まで余すことなくまとめました。
一日ほど静止したメジロを撮る練習をすれば、入門機とキットレンズでも一応、飛んでいるメジロを撮れるようになってくるので、ウメジローやサクジロー(ウメやサクラとメジロの写真のこと)で春を満喫しましょう!
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メジロを撮るときのカメラ設定
画角は望遠域がメインで、シャッターチャンスを逃さないために、動体検出・連写・適正露出で撮影できるようにカメラの設定をしておきます
また撮影モードはオートモードではまず失敗写真ばっかりになってしまうので、オートばかり使用している人は他のモードに慣れるのに絶好のチャンスになります。
- 望遠ズームレンズが大活躍
- 撮影モードはシャッタースピード優先AEモードかマニュアルモード
- 連続撮影(シャッターを押しっぱなしで連写)に設定
- オートフォーカスはサーボAFやコンティニュアスAFなど動体追従モードにする
- 測光モードをスポット測光にする
→レンズはキットレンズでも大丈夫。焦点距離は100~400mmの間が理想的。
→シャッタースピードを設定できるモードなら何でも大丈夫
※設定方法・名称はメーカーやカメラによって異なるので、取扱説明書などで確認しておきましょう。
メジロ撮影時の露出の設定値
メジロは撮りたいシチュエーションによって、露出設定と難易度が変わってきます。
主に木に止まっている静止中のメジロと、羽ばたいたり飛んでいる動作中のメジロの2パターンに分けることが出来ます。
天候などの環境により左右されますが、大まかに晴天時の設定の基準を表にしました。
まずはこの値から調整してみて、自分の好みや環境に合わせた設定にしていきましょう。
静止中のメジロ | 動作中のメジロ | |
---|---|---|
シチュエーション | 木に止まっている | 羽ばたいている飛んでいる |
難易度 | 初心者向け入門機でも簡単に撮影できる | 高難易度ハイスペック機ほど撮影は楽になる |
シャッタースピード | 1/400s(基準は1/焦点距離) | 1/2500s~1/3200s(メジロが静止するスピード) |
絞り値(F値) | 開放から一段絞る~F8.0ぐらい | |
ISO感度 | 100~400 | 400~1600 |
表にまとめた項目を解説していきます。
メジロ撮影のシャッタースピードについて
止まって伊る場合と動いている場合ではメジロを被写体ブレさせずに撮影できるシャッタースピードに格段の差があります。
一番、メジロ撮影で肝な設定なので、ぜひ突き詰めながら撮影をしましょう。
止まっているメジロの場合
止まっているメジロは比較的撮りやすいです。
シャッタースピードは望遠レンズで手ブレしないぐらいの速度に合わせます。
ズームレンズなら僕らも撮影しながらせわしなく画角を変えることになるので、望遠端の焦点距離を基準に考えます。
そのため"1/焦点距離(35mm換算)"秒でシャッタースピードを設定します。
慣れていない場合は先ほどの表に表記がある1/400sで設定しておけば安心だと思います。
キットレンズほどの望遠レンズならば、ほぼ手ブレも被写体ブレもせずに撮影をするととが出来ます。
飛んでいる・動いているメジロの場合
飛んでいるメジロはシャッタースピードがゆっくり過ぎると被写体ブレで緑色のただの塊にみたいになったりします。
1/3200sほどあれば、ほぼ動作中のメジロの一瞬を撮影することが出来ます。
最大の難敵はシャッタースピードの速さによる露出不足(露出アンダー)で暗い写真になってしまうことです。
曇りなど光量が足りない日は、1/2500sで、極力順光の立ち居地で撮影(後々説明あり)が必須になってきます。
さらにISO感度と絞りの調整、そして後々のレタッチで補うことも考えて撮影が必要になってきます。
メジロ撮影の絞り値(F値)について
シャッタースピード優先AEモードで撮影している場合は、カメラ任せになるのですがマニュアルの場合は絞り値も自分で設定することが出来ます。
メジロの静止・動作中の共通の項目が絞り(F値)の設定で、開放にするほどシャッタースピードを早くできるのですが、ピントが薄くなりやすいのでピントが外しやすくなります。
しっかりとメジロの目などにピントが合ったまま、AFが食いついてくれる高性能なレンズならば開放から1段ほど絞ることで解像度のいい写真を撮ることが出来ます。
ピントミスを減らすため被写界深度が広い状態にしたいのならば、絞りを多めに絞ればメジロ全体にピントが合わせやすく、晴天なら明るいためシャッタースピードに余裕が持てるのでおススメの設定値になります。
メジロ撮影のISO感度について
ISO感度は上限値を設定した状態でオートにしておくのがベストです。
ノイズの許容量は自分の許容量を事前に把握しておくことをおススメします。
慣れない場合は先ほどの表に合わせてしまいましょう。
晴天時、止まっているメジロならばISO感度はベース感度の100や200でも明るさを確保して、ノイズの少ない写真を撮ることが出来ます。
そして飛んでいる場合でも、晴天なら800ぐらいでも明るい写真を撮ることが出来ます。
逆に曇天など逆光の場合は、特に動いているメジロはISO感度を3200などに上げても足りない場合があるため、注意が必要です。
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メジロの習性・見つけ方
メジロを撮影するのならメジロがいる時間帯や場所に行かないと始まりません。
メジロのことを理解していれば、自然とシャッターチャンスは訪れます。
そしてメジロの撮影が出来れば、他の野鳥の撮影にも役に立たせることが出来ます。
メジロは午前中に活動している
メジロは午前中に活動していて、9時から10時が一番見ることができて、11時ぐらいから徐々に減っていきます。
12~13時ぐらいには、ほぼいなくなってしまうため、お昼過ぎに梅園などにいっても遭遇できる確率がほとんどありません。
梅園によっては人気があり、梅祭りの時期は駐車場までが渋滞することもあるので、早めに撮影スポットに到着してスタートダッシュをかけると撮影チャンスが増えます。
満開の花を探す!花の蜜が大好物、そして群れで行動をする
メジロは雑食性なのですが、砂糖水など甘いものが大好きです。
蜜がたくさんある満開でたくさん花の着いている木に、群れで移動しながら食事をしています。
立派な梅や桜の木に目星をつけておき、気にしながら探し回りましょう。
一匹いれば周辺に数羽飛んでいる可能性があります。
そしてメジロの群れがいるところには、カメラマンや観光客の群れもついて回ります。
メジロは人に対する警戒心が他の野鳥よりも少なく、1~2mぐらいの距離に近寄ることもできます。
なので人だかりを探すのもメジロ探しのコツだったりします。
余談ですが蜜以外にも昆虫なども食べていました。
野鳥は立ち止まって探す・耳を澄ます
メジロだけでなく野鳥の探し方の基礎なのですが、立ち止まりながら耳を澄まして、さえずりを聞きながら探してみましょう。
目をつむり、耳に意識すると普段は分からない鳥の鳴き声が意外と聞こえてきます。
メジロはスズメよりも高い声で鳴いています。
カラスや大きな鳥を避ける
メジロの天敵はカラスだそうです。
カラスがいる場所ではあまり、メジロには期待が出来なさそうです。
またヒヨドリなどメジロより大きな鳥も蜜を吸いに来るのですが、メジロをヒヨドリが追っ払うこともあります。
11時ぐらいからヒヨドリもチラホラ現れ始めるので、ヒヨドリが現れ始めたら徐々にメジロタイムが佳境に入っていると考えましょう。
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メジロ撮影を成功させるコツ
メジロ自体はスズメよりも小さい約12cmほどの体長で、羽を伸ばしても20cmになることがありません。
しかも、すばしっこい動きで縦横無尽に動き回ります。
そのため撮影の成功率をあげるために、最前の状況を意識しながら撮影をしましょう。
順光になるように立ち回る
ある意味、メジロ撮影で一番重要なのが出来るだけ順光の立ち位置をキープすることです。
逆光だと、メジロや周囲のコントラストが少なくのっぺりした写真になってしまいます。
晴天のベスト環境であろうと、ISO感度が高くなりやすくノイズも乗りやすく、暗くレタッチ耐性の悪い写真になってしまいます。
庭園などの施設によっては柵などで梅や桜の周辺に入れないので、逆光のみでの撮影条件になる場所もありますが、いい構図なほど悔いが残りそうなので僕は順光の場所までメジロが移動するのを待っていることもあります。
どんなに、、どんなに人がいても、、ソワソワ(´・ω・`)
日の丸構図を恐れない!画角は気持ち広く、トリミングを前提に
メジロはとーっても、元気有り余ってすばしっこいです。
その場で構図を練っても、一瞬で移動してしまうことも多々あります。
そのためにはまず、メジロをしっかりと撮影するために何も考えず中央で捕らえるように日の丸構図で撮影をおこないます。
そしてメジロが中央から動いてしまっても、レタッチで構図の練り直しが出来るように画角を広く取って撮影をすることが、ベストショットを活かす方法だと思います。
丁度の構図で撮影をしていると、人間の反射速度では追いつけず、羽ばたいているメジロが画面端でトリミングでは構図つくりが出来なかったり、見切れてしまうボツ写真になってしまう可能性もあります。
そしてピントも望遠ほど追えなく確率が高くなるため、グッと寄りたい気持ちを抑えて撮影をすることが必要です。
とにかくたくさん撮る
ベストショットが撮れる確立は高くても数%ほどのため、とにかく成功の精度を高めて、たくさん撮ることが肝心です。
機材もハイスペックな機材を誰しもが揃えれるわけではありません、メジロがきれいに飛び立った瞬間にピントが合った状態でシャッターを押していても、連写速度が低くてベストな構図を逃してしまうこともあります。
そのためにはとにかく数を重ねて、ベストショットが撮れる可能性を高めるのも僕らのテクニックの一つだと思います。
楽しんでたくさん撮ることでメジロの動きも読みやすくなり、経験値も貯まっていきます。
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メジロ撮影は機材で撮影成功率がアップする
どうしても動いているメジロを撮影するのには、テクニックだけではカバーが出来ないところがあります。
機材を揃えることで圧倒的に成功率はアップするため資金の許すのなら、そろえることをおススメします。
機材の違いで考えられる違いをまとめました。
- カメラの連射性能(バッファ容量)
- カメラとレンズのAFの照合の早さと動体追従の性能
- メモリカードの書き込み速度
- 軽い・動きやすい機材・服装は手ブレを防いでくれる
→連射が早いと、わずかな動きの差の写真からベストを選ぶことができる
→ピンボケを防いで、失敗確率を減らすことが出来る
→効果としては気休めだけど、連写の速度を速めることが出来る
→疲れると正確な判断ができなかったり、気力がなくなり撮影の質に影響する
以下の機材あたりがあれば安心してメジロなどの撮影にも活かすことができます。
こぎーのまとめ
梅や桜と一緒にメジロを撮ることは難しくなく、初心者から上級者まで気軽にチャレンジできる被写体です。
飛び立つメジロなど、こだわることも出来る被写体で綺麗な写真はとても撮り甲斐があります。
2月の中旬の梅の時期から4月頭の間は、元気で可愛らしいメジロを撮影することができます。
記事が少し長くなってしまいましたので、最後に今回の記事をおさらいできるようにしました。
役に立ったら幸いです。
- 機材や設定は、望遠ズームレンズ・撮影モードはシャッタースピード優先AEモードかマニュアルモード・連続撮影に設定・動体追従モード
- 露出設定はシャッタースピードに重点を置いて設定
- メジロは午前中に、満開の木に目星をつけ、群れを探しながら撮影をするのが見つけるポイント
- 失敗しないコツは、順光で、日の丸構図と広い画角で素材を撮るつもりで挑む
- 機材は連写速度とAF(ピント)の性能が上がると難易度が低くなる
静止しているメジロは1/焦点距離sが基準、動いているメジロは1/2500~1/3200sがおススメ。
その他設定は、ノイズはISO感度オートで上限設定して、適正露出に注意して撮影