こんにちは! こぎー(Instagram・Twitter)です。
岐阜県海津市の秋葉神社でおこなわれる奇祭、今尾の左義長(どんど焼き)を撮影してきました!
燃え盛る青竹神輿(みこし)と周囲を走り回る漢たちの気迫は、圧倒的です。
竹が爆竹のように爆ぜて、熱風と大量のススが飛び交う環境はまさに戦場。
僕らフォトグラファーもススによる汚れや衣装や持ち物が焦げ臭くにおい移りしてしまうなど、注意点が多い撮影環境でした。
この記事では今尾の左義長を撮影してきた写真以外にも、アクセス方法や開催日・時間などの情報、そして撮影時の服装や快適にするためのコツや注意点をまとめました。
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今尾の左義長とは? アクセスや開催日などの情報
今尾の左義長はどんど焼きとも言われて、岐阜県重要無形民俗文化財の正月の神事です。
高さが6mほどで約2トンもある竹で出来た神輿を燃やし、恵方の向きに倒すことで、その年の火難除けや無病息災を祈る神事です。
トータルで1万人近くの人がお祭りに来て、境内には屋台などもあり盛り上がっていました。
開催日と時間帯
毎年、今尾の左義長は2月の第2日曜日(2021年は2月14日)に開催されます。
正午12時から神輿を燃やし始めて、おおよそ夕方近くまで続きます。
13町内がおこなう神事で、13回おなじルーティンをおこなうためお昼過ぎに到着しても撮影が可能です。
- 神輿を境内に担ぎいれる
- 燃やす
- 恵方の方角へ倒す
- 燃えた竹を退かす
ただ正午の前から清めの行事などもあるみたいです。
人気の場所は早めに埋まってしまいますし、左義長前の神事も見たい場合は午前中から秋葉神社にいるようにするのがベターそうです。
アクセスや駐車場
アクセスは車がおすすめで、名神高速の岐阜羽島ICから車で約20分ほどで到着します。
名古屋から車で向うときに注意点があり、向い方次第でおちょぼ稲荷の目の前を通ることになりますが、間違えておちょぼ稲荷周辺に駐車すると有料(300円)かつ距離が遠くなるので気をつけましょう。
秋葉神社周辺は通行止めになっており、臨時で海津市平田体育館が無料駐車場になっています。
海津市平田体育館:〒503-0321 岐阜県海津市平田町今尾503
海津市平田体育館からは秋葉神社までは、徒歩で約10分ほどで着くことができます。
秋葉神社の住所:〒503-0321 岐阜県海津市平田町今尾2948
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今尾の左義長の撮影作例と雰囲気
神輿を押しながら境内の中央まで移動しています。
そのとき、一生懸命な表情がカッコよく、渋いです。
リーダーみたいなまとめ役のお兄さんが、旗を持って指揮していました。
このお兄さん、むっちゃカッコいいのですが、今回のベストショットをまさかのピンボケさせてしまいました。
走り回っている人にピントを合わせるのが難しく、カゲロウやススの影響を受けやすいので細心の注意が必要です。
藁へつけた炎を神輿へくべているところです。
炎はひとつ前の燃やし終えてのけた神輿からくべていました。
燃えている神輿を恵方の方向へ倒すため、ロープを持って周辺をグルグル回って方向調整しています。
徐々にロープが短くなっていき、熱い神輿へ近づくため、苦しそうだったり歯を食いしばったような表情になって行きます。
無事、恵方の方向へ倒した後は、長い竹でできたトンボみたいなもので退かしていきます。
いっせいに神輿へ向ってくる、漢たちは迫力があります。
熱さとメイクが合わさり、渾身の表情で挑む姿がカッコいいです。
個人的には今回一番のお気に入りです。
ススと煙に覆われると、戦場みたいな風景になってくれます。
太陽がしっかり出ていて、煙が充満していると煙が薄いところが明るくなり光芒が出たみたいになってくれます。
おかげで煙だけの背景に奥行きができる写真になってくれました。
木でさえぎられた太陽がTVカメラマンに降り注いでいるのはビックリしました(笑)
メイクや長襦袢は見ごたえがある
今の左義長の見ごたえは、燃え盛る神輿だけではありません。
境内を走り回る人達のメイクや格好なども楽しみのポイントです。
カラフルなメイクに綺麗な長襦袢(ながジバン)はそれぞれ異なり、個性的で楽しいです。
龍の法被が炎と相まって映えています。
休憩中にこえをかけて写真を撮らせていただきました。
気さくに対応していただける人ばかりですが、長時間の拘束は御法度です。
気さくに対応してくれたよ!
家に帰ってから気が付きました(笑) 撮らせていただきありがとうございます。
この人のメイクに既視感を感じたのですが、絶賛流行中の鬼滅の刃のキャラクター「猗窩座(あかざ)」そっくりです。
他にもオリンピックの五輪の模様やかぶり物など見ていても楽しかったです。
そして、豆まきに最適!
悪しき鬼になりきれる…!?
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※このお面をつけて鬼の勧誘活動はお控えください。 pic.twitter.com/vkiLmaiQAn— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) February 3, 2018
今尾の左義長の撮影を快適にする注意点・コツ
煙やススのにおい移り・服装の注意点
ススに煙がたくさん発生して、洋服やカメラバック・カメラ機材に付いたにおいが1週間たっても取れることがありませんでした。
しかも火がついたままのススが洋服に当たり穴が開いてる箇所もありました。
汚れてもいい衣装と顔を覆えるよう対策が必要でした。
僕はパーカーに顔半分を隠せるネックウォーマー、そしてメガネをして撮影をしていました。
場所取りの難易度と撮影時間
場所取りに関しては、場所にこだわらなければ比較的、最前列は確保できる感じでした。
道路側は燃やし終わるたびに入れ替わりが激しく、最前列がチラホラ空くこともあります(上の写真の手前一帯)。
ただ神社付近は見ていると、入れ変わりが少なかったので神社付近で場所取りする場合は速めの行動が推奨です(上の写真の右上側)。
ちなみに、この写真の左側にはロープで通路が作ってあり、神輿はそこから境内中央へ入っていきます。
踏み台になる椅子脚立があると便利
最前列を確保できたとしても、後ろ側で撮影してても快適に撮影をするためには踏み台になる椅子脚立があると重宝します。
特に道路側の最前列は足元が、排水溝になっていて足元が鉄格子になっています。
そのためしゃがんで片ひざを付いて撮影をすると痛いので、座れる椅子があると楽です。
折りたたみで車に積んでおくと、便利なので一つは持っておくことをおススメします。
望遠ズームか高倍率ズームレンズ推奨!レンズ交換はススが飛び交うため厳禁
撮影時、ススの飛散で周囲は常に塵が舞っている状態になります。
その中でレンズ交換はセンサーや前玉への、ゴミ混入のリスクが非常に高いです。
撮影時はレンズ交換を極力しないよう、撮りたい写真のイメージはあらかじめ決めておくと公開せずにすみそうです。
また、撮りたい写真にもよりますが望遠ズームレンズが役に立ってくれて、画角を優先するのなら高倍率ズームのレンズがあると臨機応変に撮影が出来そうです。
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こぎーのまとめ
毎年、2月の第2日曜日に開催される今尾の左義長。
13の町がお昼12時から夕方まで神輿を燃やし続ける姿は迫力満載です。
神輿を燃やす神事は以下の4つの項目を13回繰り返されるので、お昼を過ぎて到着しても撮影には差支えがなさそうです。
- 神輿を境内に担ぎいれる
- 燃やす
- 恵方の方角へ倒す
- 燃えた竹を退かす
撮影環境としては少し難があるスポットなので、煙やススなどの衣装やにおい対策をしていくと快適に撮影が出来きます。
この時期の東海地方はお祭り(特に奇祭)が多いので、お祭りの撮影好きには堪らない季節でもあります。
風邪を引かないように、撮影をお互い楽しみましょう!