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ノイズの種類と対策を考えてみたよ

こんにちは! 世の中はノイズだらけだと思う、こぎー(InsutagramTwitter)です。

ISO感度を上げるときや、長時間露光をしているときなど、ひょっこり現れるあいつ等。。

そう、その名はノイズ。

深夜の放送が終わったテレビのように砂嵐のザラザラが写真に現れ、画質劣化してしまう状態になってしまいます。

多くのカメラマンは彼らの存在に頭を悩ませ、カメラメーカーは様々な対策を行ってきました。

僕らがあいつらを制するには、しっかりと知っている必要があります。

というわけで、ノイズの種類となぜ出てくるのかをまとめてみました。

高感度ノイズ

ISO感度を上げることによって発生するノイズを高感度ノイズといいます。

※ISO感度については以前書いた記事を読んで見てください。

カメラのイメージセンサーに照射された光を電気に変換して、ギターなどのアンプのように増幅させることで、光の量が増えて明るい写真にすることができます。

その時、いっしょに元々発生しているノイズも増幅されるためISO感度を上げるとノイズが増えてしまいます。

高感度ノイズはランダムノイズという種類で、同じ風景を同じ設定や条件で撮っていても、ノイズが出る場所が回異なるノイズです。

ランダムノイズが発生する理由は、センサーを電流が流れるときに均一に流れるのではなく、偏ることにより過電流が起きた部分がノイズになっているのです。

そして、さらに僕らが高感度ノイズにも2パターンあり、輝度ノイズとカラーノイズに分けることができます。

輝度ノイズは一般的によく言われるノイズのことで、写真がザラザラしてしまうノイズのことを輝度ノイズといいます。

カラーノイズ写真に本来は無い色(偽色)が発生するノイズのことで、赤や青に緑などの色がのってしまいます。

高感度ノイズの対策

ほとんどのメーカーのカメラにはノイズ低減(ノイズリダクション)の機能が搭載されており、ONにすることでノイズを減らすことができます。

そのときにザラザラを均してツルツルにしてくれるのですが、ツルツルになる分ディテールが消えてしまいのっぺりとした写真になってしまいます。

その度合いも基本は強弱は選べるのですが、必要な部分まで質感を消してしまう可能性があるため、自分で調整した方がいいためOFFにしておくことを推奨します。

正直、一番の対策は低感度で一番適した露出で撮っておくことです。

ですが、それ以外にもリカバリー出来るようにしちゃいましょう。ではどうするかを次から紹介します。

レタッチなどで編集

Lightroomなどでレタッチをする時に「ディテール/ノイズ軽減」でノイズの調整をして納得のいくノイズの量にしてしまう方法です。

こちらは先ほどのノイズリダクションを手動でするのと同じでノイズを除去しすぎてしまうと、ツルツルの写真になってしまいます。

そのため、むやみやたらとノイズ除去をするのではなく、撮った写真の質感などに応じてノイズ除去することが大切です。

加算平均合成

全く同じ構図の写真を数枚撮っておき、Photoshopで加算平均をしてしまう方法です。

枚数が多いほど効果があり、ノイズ比(S/N)は√(枚数)で計算できるらしく4枚を加算平均すれば√4で2倍。16枚なら√16で4倍でノイズが綺麗になっていくそうです。

また後日、加算平均によるノイズ除去の方法なども記事にしたいと思います。

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長秒ノイズ

長時間露光をしていると現れやすいノイズを長秒ノイズといいます。

色とりどりの星みたいなものがポツポツと現れるのが症状です。

高感度ノイズとは逆に、どんな条件で撮影しても同じ場所に発生するノイズでフィックス(固定)ノイズです。

長秒ノイズはセンサーが熱を持ち、熱により電流が過剰に流れてセンサーの品質が低いムラがある部分にノイズが発生します。そのため熱ノイズとも言われます。

指紋みたいにカメラによって発生する場所が異なるのが特徴です。

長秒ノイズの対策

長秒ノイズも大体はカメラにノイズ低減(ノイズリダクション)の機能が搭載されており、ONにすることでノイズを減らすことができます。

撮影後にノイズ低減の処理が行われます。

そのときに撮影のときに露出した時間と同じ分だけの時間が処理にかかってしまいます。

30秒露出したら30秒の処理があり、結果1分の時間がかかってしまいます。

星の軌跡などを撮る場合途切れてしまったり、撮影自体の時間が倍かかり無駄な時間になってしまうので、自分で調整した方がいいためこちらもOFFにしておくことを推奨します。

長秒で撮らないことが一番の対策なのですが、どうしても長秒で撮りたい写真はあります。ではどうするかを次から紹介します。

カメラが熱を持たないようにする

熱が原因で発生するノイズのため暑い環境で撮影をすると発生しやすいのです。

カメラに直射日光が当たらないようにしてあげたりするなど、極力カメラに熱がこもらないようにしてあげる配慮が必要です。

レタッチなどで編集

長秒ノイズが少ないのならLightroomの「スポット除去ツール」でポチポチする方法があります。

またPhotshopの「ダスト&スクラッチ」の機能でも処理できます。ですがディテールがつぶれやすいので注意です。

ダスト&スクラッチも後々、記事にしたいです。

ダーク減算

カメラ特有のノイズなので発生する場所などはあらかじめ知ることが出来ます。

処理をしたい写真と同じ露出設定(ISOシャッター速度)でカメラにキャップなどでフタをした光が無い状態で撮った「ダークフレーム」を準備して、ダークフレームにノイズが発生した場所をノイズ低減処理をする方法です。

ですがLightroomやPhotshopでは出来ず、専用のソフト(フリーソフトもありそう?)でしかできないのが欠点です。

この記事であたかも知ったように説明していますが僕はダーク演算は未経験です。後々、ソフトなどを手に入れた場合、更に詳しく追記や他の記事にしたいと思います。

こぎーのまとめ

徐々にカメラの性能が上がり、ノイズに対しても強いカメラが多くなってきました。

ですが性能が良いカメラに、ノイズ処理の腕もあれば鬼に金棒です。いい写真は手間をかけて、丁寧に作られていることが多いのです。

画質を突き詰めることだけが写真の楽しみではないですが、知っておいて損はすることは無いはずです。

僕も勉強中ですが、ノイズの種類とその対策も奥が深く色々な原理を用いて対策できます。

たくさんの対処方法を知っておいて、より丁寧で綺麗な写真を作ってみましょう。

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