こぎーのおすすめ

こんにちは! 解像度カリカリ大好きな、こぎー(InsutagramTwitter)です。

風景写真を撮影するうえで一番、使用頻度が高いテクニック。それがパンフォーカスです。

写真を趣味にしていないとあまり耳にしない言葉ですが、パンフォーカスとはざっくり言うとピントが写真全体に合っているような状態を言います。

意識してパンフォーカスさせることが出来るようになれば、ピントのコントロールにおいて初心者卒業です。

慣れちゃえば簡単にパンフォーカスはできるので覚えちゃいましょう。

このキジ ダイアログ

☆読んで欲しい人
・風景をよく撮る人
・パンフォーカスの知識を深くしたい人
☆何を学ぶことができるか
・パンフォーカスの方法
・ボケとの違い、被写界深度について

パンフォーカスの使い道、ボケとの違い。

一眼のカメラといえばボケてとろけてる写真!って、カメラを始めたばかりの人は思うはずです。

風景写真ではなぜ写真の端から端までくっきりした写真が撮りたくなるのでしょうか?

パンフォーカスとボケは対極の存在みたいなものなのですが、少し違いを考えて見ましょう。

津屋川の朝焼けと彼岸花
ボケは被写体を引き立てる効果があります。

周囲をぼかすことで、目立たなくなり主役をくっきりさせることができます。

人の目で一点を集中してみたような状態にすることができて、普段僕らが見えていない部分を表現することができます。

簡単に奥行きがでて周囲がボケてまろやかになるため、柔らかい雰囲気の写真を撮るのに適しています

そのため、よくポートレート(人物撮影)や花など一部を切り取るときボケを意識して写真を撮ります。

では対して、パンフォーカスの状態はどんな効果があるか考えて見ましょう。
天王川公園の藤の花筏のグルグルとリフレクション
全体がしっかりとピントがあったような状態になっており、すみずみまで見渡すことができます。

ボケと違い、よく「情報量が多い写真」といった表現をされます。

周囲のピントもあっているので、目で全体を見渡しているような感覚の写真を撮るのに適しています

そのため広大な景色を写すときに必須になってきます。

あとはボケていると柔らかいファジー(あいまい)な写真になるのに対して、パンフォーカスだと硬いかっちりした写真にすることができます

全体が写るデメリットとして、主役の被写体が埋もれてしまうため、構図を意識して視線誘導や奥行きを出してあげないと、何が撮りたいか分からない写真になってしまいます

こぎー
だから奥が深くて、風景写真は面白い!
ボケボケの写真も好きだけど!(笑)
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パンフォーカスをするための知識

ボケを出すための方法を知っていれば、その逆をしてあげるだけでパンフォーカスは作り出すことができます。

ぶっちゃけ、ボケを作る状態と真逆のことををすればいいのです。

パンフォーカスをするにはまず、「被写界深度(ひしゃかいしんど)」と「無限遠」について理解しておく必要があります

では早速、覚えてしまいましょう!

パンフォーカスの基礎、被写界深度について理解しよう

ヒシャカイシンド、、って難しそうな響きですが、難しそうなのは言葉だけです。

ピントが一番合っている部分(ピントの山)から前後のピントがあって見える範囲のことを、被写界深度といいます。

一般的に「深い」、「浅い」であらわされて。
被写界深度が浅い状態の説明図
ボケやすい状態だと狭く「被写界深度が浅い」って感じで使います。
被写界深度が深い状態の説明図
逆にパンフォーカスな状態だと広く「被写界深度が深い」といった感じになります。

無限遠とパンフォーカスは別物!

ピントをずっと遠くの景色に合わせると、ある距離以降はピントが合い続けるようになります。

無限遠の状態の説明図
この状態が無限遠の状態です。

パンフォーカスと異なり、手前側(忍者ときのこ)はボケてしまいます。

遠くの景色を切り抜くときなどは便利なのですが、無限遠では手前から奥までピントを合わせることはできません。

パンフォーカスをする方法

無限遠にならないようにして、ボケずに全体にピントが合ったような状態にするにはどうしたらいいのでしょうか?

先ほど、ボケとパンフォーカスは対極の存在とお話しましたが、ボカすための方法とは逆のことをすればパンフォーカスができます。

パンフォーカスは広角のレンズほどしやすい

よく望遠レンズでとろけたようなボケた写真が撮れるとは聞いたことがあるかもしれません。

同じで広角レンズになるほど被写界深度が深くなり、パンフォーカスが撮りやすくなります。

あくまでイメージなのですが、、(とても複雑なのでパッと理解しやすいイメージにしています。)
望遠レンズの被写界深度
望遠の場合、焦点距離が長くなります。そうすると被写界深度が浅くなります。

広角レンズの被写界深度
逆に広角レンズは焦点距離が短く、被写界深度が深くなります。

なので広角の方がパンフォーカスにしやすくなります。

F値を絞ってボケを減らそう

ボカすためには絞りを開いてあげて、F値を小さくしてあげるとボケた写真になります。

その逆でF値を絞っていきます。

大体F8.0ぐらいから全体にピントが合っていき、被写界深度をしっかりと広げて手前も解像させたい場合はもっと絞ります。

さらにF13.0~16.0ぐらいまで絞ってあげると全体がカリカリと解像したパンフォーカスを得ることができます。

絞りすぎると小絞りボケ(こしぼりボケ)が起きて、ボケる

絞りすぎると小絞りボケ(こしぼりボケ)または回折現象という現象が起きてしまいます。

これは光が絞り羽を伝って、羽の裏側へ回りこんで影響を与えることによっておきます。

センサーが小さいほど影響を受けやすく、絞りすぎると逆にボヤっとした写真になってしまいます。

海外のフォトグラファーはこの小絞りボケを気にせず、ガンガン絞っている気がするのですが、、(笑)

センサーサイズが大きいほどボケやすい

スマホのセンサーよりもマイクロフォーサーズのセンサー。

マイクロフォーサーズのセンサーよりもAPS-Cのセンサー。

APS-Cのセンサーよりもフルサイズのセンサー。

フルサイズのセンサーよりも中判センサーのようにより大きいセンサーの方がボケやすいのです。

センサーサイズの比較
※メーカーの規格によって若干のサイズに誤差があります。

スマホでボケた写真が撮れないのはセンサーサイズが小さいからです。

センサーが小さいほど焦点距離が短いレンズで同じ画角の写真を撮ることが出来ます。

焦点距離が短いほど被写界深度が深くしやすいので、ボケにくくなります。

こちらの記事でもフルサイズとAPS-Cのセンサーについて話しています。

上級編、過焦点距離について

あくまで今回は触れるだけにしておきますが、過焦点距離とは無限遠を徐々に手前に取っていき、ギリギリ保てる状態のピントの距離をいいます。

この過焦点距離の概念を理解できていると、パンフォーカスでのピント合わせがより手前から合わせれるようになります。

つまりより深い被写界深度を得ることができます。

先ほどの広角レンズと望遠レンズの焦点距離にによるボケ具合の違いを語るに当たっては、過焦点距離を求めるための許容錯乱円という単位が関係をしてきます。

過焦点距離だけで記事が書けるので、後々記事にしたいと思います。

こぎーのまとめ

最後は難しくなってしまいましたが、広角レンズなどの短い焦点距離でしっかり絞ってあげることでパンフォーカスを作ることができます。

このパンフォーカスが出来れば、風景の写真で大切な全体が改造している写真が撮ることが出来ます。

とても簡単なので、適当に撮っていた人は理解してマスターしてしまいましょう。

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