こんにちは! 夏と言えば「花火」だと思う、こぎー(@koggy358)です。
一見、難しそうな花火の写真撮影ですが、一眼のカメラさえ持っていれば、あとはコツさえ掴んでしまえばそれほど難しくはありません。
前回の記事で花火撮影をする前の準備や心得について書きました。
片手に飲み物やツマミを、もう片手にレリーズを持って、花火を謳歌しながら夏の思い出を残しましょう。
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撮影に準備するもの
花火の撮影に必須の機材が3つ。
一眼のカメラと三脚、そしてレリーズ
まずこの3つがないと、花火は撮影することができないと言っても過言ではないです。
②花火大会の会場やスポットに合わせた大きさの三脚
③カメラがぶれないようにするための手持ちシャッターリモコンのレリーズ
この3つです。
①シャッタースピードを自由に設定できるカメラ
①のカメラですが、基本は一眼レフやミラーレスカメラなどのことです。
花火の撮影ではバルブ撮影というシャッターを押している間を撮影する方法でします。
状況や設定によって異なりますが、おおまかに花火が打ちあがっている3秒~30秒ぐらいの時間、シャッターを開けてるのが一般です。スマホのカメラだとシャッタースピードを調整できないため、綺麗に花が開いたような花火を撮るのが難しいのです。
②花火大会の会場やスポットに合わせた大きさの三脚
②の三脚はブレないようにするために必須のものです。
手持ちで長時間、カメラのシャッターを開けているとブレブレで何を撮っているか分からない写真になります。
三脚で撮影場所を固定してあげることで、ブレのない写真を撮影することができます。
サイズはアイレベルを出せるものがあれば、一安心で僕もアイレベルができる三脚を使用しています。
展望台や最前列を確保できない場合は頑丈な2mを超える三脚を使っている人も多いです。(デカイ三脚はかなり高価ですが、、)
③レリーズもブレない写真を撮るために必須
カメラのシャッターボタンを手で押すと三脚で固定していても、ほんのわずかの振動でブレてしまいます。
でもレリーズならカメラに直接触れずに撮影することが出来るのでブレを防ぐことができます。
一応、レリーズは無くても、カメラの設定でシャッタースピードを好みの秒数にすれば撮ることができます。でも自分の思った通りのシャッタースピードを設定できず、綺麗な花火写真は運任せになってしまいます。
レリーズは安物ならアマゾンで700円~1000円で売っています。消耗品と割り切るなら安物を複数持っていることをおススメします。
白とびを防げる!連発が多く明るい花火大会はNDフィルターが役に立つ
NDフィルターは、なくても花火は撮ることができるのですが、ワンランク踏み込みたいときはあると便利です。
NDフィルターとはサングラスみたいな、減光できるフィルターのことをいいます。
たくさん打ちあがる花火を打ち上げ時間に合わせて長時間シャッターを開けて撮影していると、花火の光が明るすぎて写真が真っ白になってしまうことがあります。その状態を『白とび』といいます。
NDフィルターがあると長時間の露光でも白とびを調整することができます。
光の量を1/2にするND2のフィルタの場合、普段と同じ明るさの写真を撮るのに2倍の時間シャッターを開いておくことができます。(ちなみにND4なら1/4に減光するように暗さは「ND[数字]」で表します)
たとえば沢山の花火が打ちあがって、シャッタースピードが5秒以上だと、明るすぎて白とびしてしまう場面があったとします。
でもND2のNDフィルタなら光の量を1/2できるから、10秒のシャッタースピードでも白とびせずに写真を撮ることができます。
花火ならばND2やND4の濃さがあれば基本は問題ないです。
この写真の花火は2尺(20号)玉といって直径が500mぐらいある、特大の花火です。構図に収まらないくらい大きくて、打ち上げ時間もこの一発だけで30秒近くあるのでND4ぐらいのフィルター(写真ではND2を使用していて中央が若干白とびしている)があると心強いです。
当日迷わない!
カメラの設定方法
花火を撮るにはマニュアル(M)モードで撮影をします。
まず花火が打ちあがる前に、こんな感じの設定をしておきます。
絞り値(F値):F8
ISO感度:ISO100。
そして花火会場の暗さや花火の発射量に応じて設定をいじっていきます。
その時に変更する設定はまずは絞り値のみでOKです。
F8で撮影をしていて、白とび気味だったり明るすぎる場合はF14ぐらいまでの間で明るさに応じて絞って(上げて)調整をします。(絞りすぎると回折現象という画質が低下する現象が発生します)
絞り値の数値が大きく絞るほど、撮れる写真が暗くなります。
逆に暗い場合はもう少し絞り値を小さい値へ開放してみましょう。それでも暗い場合はISO感度を200~400ぐらいにして調整してみましょう。
花火撮影の方法
ここまで設定や準備ができていたならもう、花火は撮れたも同然です。
本当にこれだけです。簡単ですよね。ね。
沢山の花火を入れたいときは、白とびを気にしながら数発打ち上がり終わるまでを撮ってみましょう。
初めての花火撮影では最初の方は失敗写真を沢山とってしまいますが、1時間ほど意識しながら撮っていれば上達は十分できます。
まずは花火を自分の理想どおりに撮れるように意識しましょう。綺麗な花火が撮れただけでもとても嬉しいはずです。
そして段々慣れてきたら、予め準備段階で決めておいた構図にばっちりと花火が咲いている写真が撮れれば完璧です。
今回は撮るまでの基礎のお話ですが、少しランクアップしたお話もこちらに書いています。
こぎーのまとめ
いかがだったでしょうか?分かっていれば簡単そうじゃないですか?
バルブ撮影でISO感度は100で固定。F値をF8から明るさに合わせて調整してレリーズを長押しするだけです。
慣れてくると花火を自分の目で見ながらレリーズで撮れるので、楽しみながら簡単に夏の思い出が残せるようになります。
とまらないやめられない。花火撮影。素敵なひと夏の思い出を!