こんにちは! こぎー(fa-instagramInsutagramfa-link・fa-twitter-squareTwitterfa-link)です。
撮影をしてみると撮り方が分からない蓮。
無名のスポットで少量や単品で咲いていると撮れるのけど、群生している有名撮影スポットに行ったらなぜか「あれ?どうやって撮ろう・・」って感じる人も多いと思います。
愛知県の愛西市にある有名スポット「森川花はす田」で撮影をしてきたので、そのときの撮影で意識したことやアイデアなどをシェアしたいと思います。
蓮の花が咲く時期、時間を理解しておこう
蓮といえば、仏教などのお話で天国などの極楽浄土に咲いている花なイメージですよね。
蓮は沼地などのに水生していて、7~8月に開花する花です。
ピンクや白の綺麗な花に大きなラッパ状の葉っぱなどが撮っていて楽しい被写体です。
朝しか花は開いておらず、6時~10時ぐらいが見ごろで、お昼が近くなると花が閉じてしまいます。
そして光合成をたくさんしたいのか、しっかり晴れている日よりも、曇りの日の方が長時間咲いていることが多いです。
7月でも朝なら、あまり暑くもならないし!
蓮(はす)と睡蓮(スイレン)は全然違う花
よく蓮と睡蓮は一緒だと混同している人も多いと思います。
僕も調べるまで全然、知らなかったです(笑)
睡蓮は水上に花と葉っぱが浮かんでいるほうです。
睡蓮が見たい場合は、名古屋だと「徳川園」が綺麗でした。あとは岐阜県の「モネの池」がおススメです。
蓮を撮る時のカメラの設定
明るい時間帯なのでスマホでも綺麗に撮れるし、一眼のカメラも設定も気にしないのならオートや絞り値優先モードで絞り値固定で十分撮ることができます。
一眼カメラの場合は、AFを動体追従できるモードにしておくと、いざミツバチなどを撮りたいときに便利です。
そして絞り優先モードの場合は、F値をレンズの画角や花の大きさに応じて最初に撮影しながら基準を考えておきましょう。
F値を変更し撮影が終わったら、常にその基準の設定に戻すようにしていれば、花を撮っているときに偶然ミツバチが飛び込んでもミツバチにもピントが合ってくれます。
望遠レンズで常に開放で撮るのは背景がとろけてテンションがあがるのですが、撮りたい写真のイメージを膨らましながら撮影してみるのも楽しいです。
もっと上級者向けにお話をすると、マニュアルモードでミツバチがぶれないシャッタースピード、、"1/250S"より速いスピードにしてF値も調整するとミツバチの羽を止めることができます。
望遠の場合は"1/焦点距離"よりも早い秒数に設定すればブレを防ぎやすいです。レンズの焦点距離とも相談して早めのスピードを意識しておくと失敗を防ぎやすいです。
あとはISOなどは許容範囲内でオートにしておけば、明るさを保ってくれるので便利です。
F値の基準を決めて、変える!
シャッタースピードはミツバチが止まる"1/250S"より早くして、レンズに応じて”1/焦点距離"にする!
ISOはオートにしておけば、バッチリ!
蓮の撮影のコツやアイデア
望遠レンズや中望遠のマクロレンズがとっても役に立つ
この後もお話しするのですが、蓮って案外、広角の画角が難しいです。
なのでまずは望遠など切り撮れるレンズがあるととても便利です。
僕が撮りにった時も、ほとんどの人が望遠を使っていました。
普段、望遠を使わない人は練習にも持って来いなので、ぜひチャレンジしてみましょう。
広角レンズの出番が意外と少ない
風景を撮るときに必須な広角レンズでの撮影が難しい花でもあります。
高いものだと2mぐらいあり、アイレベルからとってもただの風景写真になってしまいます。
僕が行った「森川花はす田」だと周囲が電線や民家があるので、工夫が必要になります。
これはネモフィラですが、広角レンズならこんな写真も撮っておきたいですよね。
このような写真を撮るのが、ハイレベルのアングルで運よく近くに綺麗な花など目立つものがないと難しいのです。
僕が行った森川花なす田では、田んぼの間を高めの橋がかけてあったのですが、それでも蓮を前景にして撮るのは難しそうでした。
広角で撮りたいのならしっかりとポイントを探して、場合によっては田んぼや沼に落ちないように脚立などで撮影をする必要があります。
ハイキーで爽やかさやゆるふわ感を出そう
撮影が朝のため太陽も昇りきっておらず、撮影にはとても向いている時間帯になります。
コントラストも低いので露出を挙げてあげると全体的に、淡い写真を撮ることができます。
ピンクの蓮の花、淡くしやすく前ボケとして取り入れてあげるとゆるふわに撮ることが出来ます。
ただ白い蓮の花は、単純に白とびしやすいのでハイキーで撮る場合は少し注意が必要です。
ローキーで哀愁感を出そう
ハイキーでゆるふわ間を出すのなら、今度はローキーで哀愁漂う写真を撮るのも蓮はむいています。
朝の時間帯はコントラストが低いので、明暗差のある場所を探し出すのがコツで、レタッチで後で強調するのも一つの手段だと思います。
ローアングルから葉っぱを狙うのもアリです。
ある程度明るさがあることが多いので、黒つぶれもそこまで気にしなくてもいいので、ハイキーに比べたら若干設定が緩くてもレタッチで追い込むのなら大丈夫です。
ミツバチやトンボ、カエルなど生き物を主題にする
蓮を撮りに来たとしても、主題が蓮の花ばっかりでは芸がありません。
そこで蓮田にくる生物を主役にしてあげてストーリー性のある写真を撮るのも楽しいです。
主にミツバチやカエル、トンボに蝶ちょなどたくさんの生物がいるのでバリエーションを富んで撮影してみましょう。
ミツバチはたくさん飛んでいる
蓮を撮りに行くと一番、目に付く生き物がミツバチだと思います。
想像しているよりもたくさん飛んでいます。
先ほどお話したように、あらかじめカメラのAF設定をAIサーボなど動体追従してくれるモードだと心強いです。
ですが最初からミツバチを撮ることを意識しているのなら、MFの置きピンで撮影をするのが一番ラクチンです。
綺麗な花や変わった形の花をあらかじめ決めておいて、ミツバチが来たら連写していいカットを選出する方法がベストです。
この記事のトップ画像もミツバチが構図内に張ってくれたので、花の前ボケと一緒に撮っています。
ミツバチが半分閉じている花に、帰還しているようなイメージで撮りました。
ミツバチは可愛らしいのでストーリー性のある写真を撮るのにもうってつけです。
単品で撮るのも面白いのですが、ハチが群がっている花などを撮ると面白い写真が撮ることができます。
蓮の上でゆっくりしているカエルたち
苦手な人にとってはダメなのかもしれませんが、僕はかえるが好きなのでたくさん撮影しました。
カエルも風物詩として面白いです。
ほぼ葉っぱの上にいるので、同化しているので映えることはありませんが、なにかホッコリします。
かなり近づいてもカエルによっては逃げないので、邪魔しない程度に接写もできます。
主役は花だけじゃない。葉っぱもアートに撮ろう
蓮の撮影で僕がおススメしたいのは、花よりも葉っぱだったりします。
というのも蓮の葉っぱは撥水性があり、水滴が表面張力でボール状になってくれます。
そして花びらの形を残したまま、散るので葉っぱの上に落ちている姿もアートになってくれます。
水滴に空が反射していました。
水滴を使うことで周囲をボケボケにして、アートな感じにしてみました。
散った蓮の花が、アリ地獄に落ちていくイメージで撮影しています。
蓮の葉は中心に向って放射状に筋が入っているので、視線誘導がとても行いやすいです。
花びらが明るい場所にある場合、その場所を始点にして葉っぱの中心に放射状に吸い込まれるように撮ることができます。
水滴が固形物の様になっていて、不思議な感じですよね。
一見では分からない写真も僕は好きで、見入ってしまいますよね。
先ほど出てきた写真と同じ写真なのですが、ローキーとの要素を絡めた写真です。
散った花びらもあるので、とてもアンニュイに撮ることができました。
蓮の撮影するときの注意点など
地面が水溜りや抜かるんだ泥地が多い
足場が泥水でベトベトな場所が多いです。
僕もスニーカーで行ったのですが、後悔しました(笑)
やはり慣れている人は長靴などを履いていてしっかり対策をしていました。
落下や機材の水没に注意する
僕が撮影しているときも、持ち物を水没させている人を見かけました。
その時は機材に着いているネジを小銭でロックを外そうとしていて、手を滑らして小銭を田んぼに投げ銭していました。
田んぼにレンズとか落としたら、立ち直れなさそうです。
環境にもよくないので、機材や持ち物の落下には注意しましょう。
あとは蓮に近づくあまり田んぼとの境目が分からず、足を突っ込む人も多いのではないのかなぁと思います。
滑って落下して怪我をしても、切ないだけなので注意が必要です。
蚊はあまり少ない
時間的な問題なのか分からないのですが、あれだけ水源が豊富なのに蚊があまりいませんでした。
ミツバチが逃げるのも切ないので、虫除けなどは個人的には不要なのかなぁとおもいました。
有名スポット「森川花はす田」のアクセスなど
今回、撮影をおこなったのは愛知県の愛西市にある「森川花はす田」です。
無料の駐車場もあり、横の道の駅「立田ふれあいの里」にも停めれます。
ちなみに無料シャトルバスも時期により運行しています。
7月の2週目の土日の「蓮見の会」が開催されている期間乗ることができます。
8:00から13:30の間、名鉄線「佐屋」駅から南部コミュニティセンター間を約15分間隔で行き来しています。
森川花はす田の横は道の駅「立田ふれあいの里」
横にある道の駅「立田ふれあいの里」は朝から屋台が合ったり、お手洗いを使用できたりととても便利です。
僕が行った時期は七夕が終わっているに、短冊もたくさん飾ってありました。
7月の2週目の土日はイベント「蓮見の会」が開催
僕が行った日は「蓮見の会」というイベントが開催されていました。
7月の2週目の土日に行われている感じで2019年は7月13,14日が開催日でした。
愛西市の市長さんや議員さんも来て、スピーチ?もしていました。
他にも数店舗の屋台や地元高校生による太鼓演奏だったり色々開催されています。
こぎーのまとめ
撮ってみると難しい蓮ですが、たくさんイメージして撮り方を勉強していけば、現場であせらずに楽しむことができます。
・絞りを調整して花全体にピントが合うようにすると、いざって時に昆虫はピントが合う。
・ハイキーやローキーなど露出を調整してイメージどおりに撮って見る。
・葉っぱや水滴、散った花はアートな被写体になる。
森川花はす田もたくさん咲いていて、撮り甲斐があります。
葉っぱなどは他の花と違った切り口で撮影できるのでアートみたいな写真にもたくさん挑戦したいですよね。