こんにちは! 久しぶりに奈良に上陸、こぎー(fa-instagramInsutagramfa-link・fa-twitter-squareTwitterfa-link)です。
一本桜を撮りたくてウズウズしていたので、名古屋から奈良まで撮りに行ってきました。
雲ひとつない天気で天の川も肉眼で見え、又兵衛桜と一緒に収めることができました。
立派な桜にはとても感動したのですが、超人気の撮影スポットで場所取りも一苦労の数百人がごった返す環境だったり、光害も色々な意味で発生する環境となっております。
今回は僕が撮った又兵衛桜の写真や注意点など感じたことが沢山あったのでまとめました。
最後に余談ですが立ち寄った周辺の撮影スポットの情報を僕の珍道中の日記にしてまとめてあります。最後までお付き合いしていただければ嬉しいです。
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奈良の又兵衛桜について
別名は「本郷の瀧桜」で立派な一本桜で樹齢は300年とも言われているそうです。
NHK大河ドラマのオープニングで使用されていたり、戦国武将後藤基次(又兵衛)のゆかりの地だそうです。
周囲は桃の木や黄色の水仙・菜の花なども生えており、前景と絡めた又兵衛桜も撮ることが出来ます。
しかも風景カメラマンにとって重要なお手洗いが又兵衛桜の東側にある(しかもオートライトだし綺麗)ので快適です。
又兵衛桜へのアクセスと駐車場料金など
夜間の撮影の場合は車でアクセスする方法が一番おススメです。
駐車場は車を降りてすぐ目の前が撮影スポットだったり、約500台ほど停めれるスペースが有るので困ることはないと思います。
〒633-2156 奈良県宇陀市大宇陀本郷
駐車料金は500円で朝の6~7時ぐらいから駐車場に料金を回収する人達がいつのまにか出現します。(オイ!)
あとは有志で支払う桜維持協力金として100円を入れる箱が又兵衛桜の西側の桜祭り会場のテント周辺の橋の上にあるので忘れずに入れておきましょう。
この写真だと右奥に祭り会場のテントがあり、すぐ近くに橋が架かっています。そこに100円を入れる箱はあります。
ちなみにこの写真、周囲にも桜が咲いていて、桜越しの又兵衛桜もオツではないでしょうか?
土日の日が昇っている時間帯は渋滞もするらしく(日曜の朝7時ぐらいは大丈夫でした)、僕が行った土曜の24時手前ぐらいに駐車場はカメラマンなどで8割ぐらいは埋まっている状態でしたが渋滞はありませんでした。
一応、車以外のアクセスは電車とバスを乗り継いでいくこともできるのですが、最寄のバス停から20分ほど徒歩のため、できるなら車を使う方が楽です。
電車で近鉄大阪線「榛原駅」まで行き、バスの奈良交通大宇陀行きに乗り「大宇陀高校前」で下車してから徒歩20分です。
又兵衛桜と天の川
ドラマや歴史があるのも影響していますが、天の川が立派な又兵衛桜の頭上にでるのが超有名スポットである理由でもあるのではないのかなぁと思います。
僕が撮影していたのは4月7日(日曜)の深夜0時から朝6時ぐらいなのですが、雲が一つもない天気。
しかも4月の新月は5日で星景写真を撮るには最適な環境でした。
SCW(スーパーコンピュータの天気予測でGPVの最新版)でも雲の影は一切なく、気候的に大勝利でガッツポーズです。
そんなウキウキ状態で撮影を開始します。
撮影スポットの真ん中は埋まっており、西側の端の場所からの撮影です。
天の川の時間までは星の軌跡を撮ってました。
徐々に天の川が出てきます。
これは先ほどと同じ場所から構図を変えて、一枚撮りです。
誰一人として桜の前に行かないのはビックリしましたが、前景を入れるのが今のメジャーのためか暗黙のマナーみたいになっていました。
場所を変えて東側の端のほうで撮影しました。
足元の黄色い水仙を前景に、又兵衛桜を中景、天の川を後景として撮っています。
下の水仙を始点にして奥にある桜が天の川を見上げるように視線誘導しています。
前景はISO800で240秒ほどを数枚撮ろうとしたのですが、光害がひどくて加算平均用の材料が確保出来なかったので、ISO3200で25秒のものを5枚ほどの星の部分だけ加算平均しています。
ちなみにレタッチもそれなりに重要ですが、僕は性能のいい広角レンズなんて持っていないし(使っているのは広角端がF値が4.5)、カメラはCanon EOS Kiss X7でASP-Cですが、それでもなんとか天の川は撮れています。
ですが僕みたいな入門機や廉価なレンズなどの機材環境の人でも、一度星景写真の撮影にチャレンジしてみることをおススメします。きっとこの経験は自信になるはずです。。
朝の又兵衛桜
日が昇るまで僕は撮影していたのですが、天の川に続いて爆焼けまではしてくれませんでした。
ですが、さすが被写体が綺麗なのか朝日に照らされる姿は、凛々しさを感じることができました。
日が昇り始めると、桜の近くまで行く人が増えたので僕も行ってみます。
遠目から見ていても大きさは何となく分かりますが、やはり立派です。迫力がありました。
石碑みたいな石が中央付近にあったので、石碑と桜を対話させるように撮ってみました。
たくさんのアングルから撮れて満足ですし、お昼から予定があったのでここで切り上げ。
一つの被写体をこれほど色々なアングルから撮ることも少なかったので、たくさん勉強になりました。
又兵衛桜での撮影の注意点や気が付いたこと
又兵衛桜はライトアップなしなので周囲も真っ暗
又兵衛桜はよくある桜のライトアップというのが、数年前からされていないそうです。
僕は又兵衛桜の前に吉野山へ行っていたのですが、ほぼ通り道だったのでライトアップしてたらよって少しだけ撮影しようと思ったのですが、夜の19時でも真っ暗でした。
前景を撮っておきたいのなら、18時ぐらいの日が落ちてブルーアワーになったころをアングルを決めて撮っておくといいかもしれません。
場所取りは早いうちに行おう
有名スポット名だけあり、24時ぐらいに着いたときには想像していたよりも人が沢山ワンサカいる状態でした。
正直何時から場所取りを頑張るべきなのか分からないのですが、いい撮影スポットを確保したいのなら早めに行くことをおススメします。
ちなみに天の川が本領発揮する3~4時は中央の場所は人気で中々空かな状態でした。
しかも空いたとしても、すぐ埋まってしまう状態です。
天の川の時間が過ぎると、一斉に返る人のラッシュが始まります。
それでも朝日と写真を撮りたい人も多く、たくさんの人がいます。
場所取りは人が多くて、大変なので余裕を持って行動をしましょう。
防寒対策と折りたたみの椅子など快適な装備で挑もう
4月になり桜の季節になると、何となく暖かくなったイメージなのですが、深夜や早朝はまだまだ寒いです。
山奥なこともあり、4時ぐらいの一番寒いとき気温も一桁でした。(数日前寒波が来ていたのですが、そのときは-3度だったみたいです)
僕も妻にモフモフのダウントレンチコートを借りていたので上半身は大丈夫でしたが、冬用の防寒装備は必須です。
ホッカイロや暖かい飲み物など、風を引かないように注意も必要ですね。
それと体は暖かかったのですが、足元がスニーカーだったので足元が寒く、ちょっと失敗してしまいました。
靴用のホッカイロや防寒が出来るブーツなどを履いて行ったほうがいいです。
来年、購入する予定でいるのでその際はレビューしたいと思います。
光害その①:ライトで又兵衛桜を照らす人がいる
ライトで足元を照らしながら歩くのは仕方がないと思います。
ですが撮影中にライトで又兵衛桜を照らして浮き上がらそうとする行為はどうかと思います。
どれだけの人がライトで桜を照らしているのか分からないのですが、かなりの頻度で照らしていました。
前景の素材用にISOが低感度で200秒以上露光しているときに照らされると、うんざりしてしまいます。
前景の加算平均用の素材は一切撮ることが出来ませんでした。
レタッチや編集で何とかできるかもしれませんが、せっかく目の前いに行かないという配慮ができるのなら、周囲の人のことも考えましょう。
赤いライトは暗く、眼にも優しいのです。(暗順応や明順応で調べると赤いライトが良い理由が分かります)
とっても配慮されたライトなのです。
ですが赤いライトで桜を照らすという、、
できれば足元だけにして欲しかったです。
写真だと右側が照らされている状態ですが、赤く照らされてる部分も撮ってしまいます。こちらも悩まされる存在でした。
光害その②:目の前は駐車場、かつ走る車のライト影響を受けまくる
目の前が駐車場になっており、車の出入りがあると周囲が不自然に照らされてしまいます。
手持ちのライトと異なり、あまり一人ひとりが対策しにくい事柄なのですが、撮影環境としては中々のハードモードでした。
そして道路もすぐ近くにあるので通る車のライトの影響をとにかく受けます。
さらに駐車場で駐車時のブレーキランプが真っ赤かに周囲を照らすこともしばしば。
基本、長秒の露出は難しいと思って間違いありません。
又兵衛桜はドローン飛行禁止
たまたま発見した看板に書いてあったのですが、又兵衛桜の周辺一帯はドローンを飛行させることが禁止だそうです。
確かにドローンで撮る上空からの写真は、これまた絶景そうですが禁止なのでドローンは飛ばさないようにしましょう。
余談:吉野山の夜景撮影スポットと咲いてなかった三多木の桜
今回、又兵衛桜をメインに奈良に行っているのですが、せっかくなら道中の撮影スポットの誘惑に負けながら撮影をしていこうと画策していました。
珍事件や勉強になる出来事だらけだったので、日記風ですがお話したいと思います。
1章:三多木の桜の品種は「山桜」
最初の誘惑は三多木の桜。狙うは夕景とリフレクション。
最近、変えたばっかりの軽自動車のナビが出発時に示した到着時間は18時。
着いたのは19時半。。 あれ? おかしい。
下道で行って節約と燃費の良さや疲れ具合を確認したかっただけなのに。こいつは自分をBMWとでも錯覚してるのか??
と、考えてると気が付いたら到着です。三多木の桜の広い無料の駐車場へ。
車は僕の一台だけです。もう貸しきり間違い無しです。
頭によぎる違和感をかき消し不屈の精神で撮影スポットへ向かいましたとも。
暗闇がガサガサいったぁああ。。イノシシだったら、怖いよぉぉ。。
撮影スポットらしき場所に到着。
桜咲いてないお(´・ω・`)
お わ た。
不屈の精神なんてなかったのです。桜は初々しい蕾でした。
三多木の桜は品種が山桜で咲き始めるのが普通の桜よりも1週間ほど遅いのです。
というわけで回り道かつ散策で1時間以上ロスタイム。
三多木の桜の周囲は狭い道も多いので安全運転しましょう。
次のお目当て、、吉野山の夜景へ。
2章:吉野山の桜のライトアップは20時まで
吉野山では超有名な花見矢倉展望台に行く間に、、イタチ、ウサギ、タヌキ、、、キツネ(野生のとか始めてみた!)などを見かけながらも峠道を非力な軽自動車でヒーヒー言いながらもなんとか展望台に到着。
吉野山の道中は旅館などの観光地を突っ切っていくので観光客も歩いているし、道が狭くてとても急勾配です。こちらも安全運転第一が重要です。
吉野山は20時まで桜がライトアップされているのですが、着いたのは21時30分(笑)
とりあえず買ってあったご飯を胃袋にかき込んで45分ぐらいから撮影開始したのですね。
四苦八苦しながら10分撮影したぐらいのところで、まさかの花見矢倉展望台の管理人登場です。
管理人いわく「花見矢倉展望台は私たちの私有地なんです」、「10時以降は1,500円で車を停めていいよー」、「他の場所でも撮影は出来るのでそちらもおススメですよー」、「私たちの車を入り口(家の前?)まで持ってくるので、明日まで泊まっていく人のみ車を停めていいよー」(最後は曖昧)と僕らその場にいるカメラマンたちに説明していました。
花見矢倉展望台は駐車料として1,500円が必要なことはリサーチ済みだったのですが、カメラマンとして私有地で撮影をするのは、気が引けるし、この後移動する必要があったので実質10分も撮影せずに退却することに。
僕らの行動一つで撮影が禁止になってしまう可能性もあるので、しっかりと言う事は守りましょう。
少し下山の途中の路肩を広くして作ってある駐車場で一旦車を停めておりてみることに。
そこに救世主が現れるのです。
居合わせた方に声を掛けられ、お話をしていると、、
まさかの同じ愛知県民さんでした。
奈良で地元トークで盛り上がる(正しくは上げてくれた)僕ら。ふと地元の愛知の穴場な撮影スポットをインスタの写真を見せてもらいながら教えてもってると、、
なんと凄腕のフォトグラファー、こすげさん(fa-instagram@ksg_worldfa-link)でした。
と、この後、テンパって動揺しながらもお話をしていると、インスタもフォローしてくださり、さらにご近所ということも判明。と珍しい体験をしました。
出会い様すぐ、近くの側溝でタヌキがすんごい声で喧嘩をし始めるものの、そんなこと吹っ飛ぶぐらい衝撃的でした。
むっちゃ気さくだし、むっちゃ話しも面白い。むっちゃ楽しかったです。
とお話していると、吉野山を撮り慣れていそうなお母さんと娘さんの二人組みが通りかかります。
再び声を掛ける救世主こすげさん。人見知りマンの僕にはハードル高すぎるので、マジ尊敬します。
駐車場からだと木が邪魔で撮影できなかったので困っていたのですが、こすげさんのおかげで撮影できる場所を教えてもらい撮影開始。
さらに近くに鹿の棲家があるのか鹿の群れとエンカウントしたこともあると、母娘親子に教えてもらいました。
僕も事前に調べているときに鹿と車で衝突したというブログの記事を発見していたので、野生動物との交通事故には要注意な場所です。
そして撮影スポットでも臆せずに声をかけ、お話を自ら進んですることは情報も得やすく場も温まる、写真の上手な人のスタンスを垣間見ることができました。
引き続き撮影をご一緒させてもらい、この後は「仮眠して奈良公園の方面に向かう」と話されていて、僕は又兵衛桜と天の川にチャレンジしてみますと言って別れることに。
3章:又兵衛桜での出会い
又兵衛桜に24時手前に着きスマホを見てみると、まさかの先ほどのこすげさんから「どんな感じー?」と連絡がきているではないですか。
「人がむっちゃいます」と返して、とりあえずトイレに行っていると「どこら辺にいるー?」とメッセージが来て、合流することになります。
僕の話を聞いて又兵衛桜に来たとのことですが、こすげさんのガッツをむっちゃ感じます。
よく妻に寝すぎて撮影に行くのを遅らせたりサボると、注意される僕もホントに見習いたいです。
ここでも隣になった大阪から来られた、きりのりきさん(fa-instagram@totoro778fa-link)とも仲良くさせていただき、こすげさんは一足先に奈良市内方面へ。きりのりきさんと僕はもう少し一緒に撮影することになりました。
一緒に撮影している間もたくさんお話していただき、すごい楽しい撮影でした。
名古屋メシは、本格的な手羽先なら「世界の山ちゃん」より「風来坊」がおススメ(どっちもおいしいのですが、山ちゃんは少し甘めで家族でも楽しみやすく、風来坊は胡椒がピリッと利いてお酒に合います)で、台湾料理の「味仙」は最高ですよ!ちなみに名古屋駅の味仙は観光客向けなので、「矢場店」か「今池本店」がおススメですよ。
と、、
撮影スポットで、ほんの少しの勇気で声を掛けてみると見識が広がる素敵な出会いがあることが分かった、桜と星空の下でした。
撮影を一緒にしていただいた、お二方には感謝です。
こぎーのまとめ
今回、たくさんのトラブルがあり又兵衛桜も撮影環境が決して良い状態とはいえなかったのですが、綺麗な景色と素敵な方たちとの出会いは最高の思い出になりました。
カメラは色々なことがあるから楽しくて、難しい環境の中でも自分の考えや応用次第で納得のいく最高の一枚と出会いがあるから辞められないです。
又兵衛桜はカメラマンやお花見客も多い人気スポットですが、それだけ一本桜も綺麗で見る価値がある場所です。
夜は寒かったり道中は暗いので注意しながら、楽しんで撮影や鑑賞をしましょう。