こんにちは! 人生は流し流されるこぎー(fa-instagramInsutagramfa-link・fa-twitter-squareTwitterfa-link)です。
名古屋駅の隣に栄生(さこう)駅という名鉄線の駅があるのですが、電車がたくさん通るのです。
新幹線もビュンビュンよく走っています。
そこで僕は思ったわけです。
残念ながら京都に行くお金はありませんが、栄生駅に行くのはお金がそんなにかかりません。
栄生駅は駅の構内に入らなくても、線路の横に沿うように歩道橋が架かっていて、走っている電車を間近に見ることができて迫力があります。
撮り鉄さんたちにはちょっと有名な場所らしいです。流し撮りの練習にうってつけですね。
曇りの予報でしたが雲も流されて晴れていたので、僕も流されるようにフラフラと栄生駅にいき、普段は被写体にしない電車をカメラと体を揺らしてヒューヒューしてきました。
1時間ほど流し撮りを試行錯誤しながら撮影をしていました。最初は見せれないぐらい酷かったのが最後の方は、ブログに載せてもいいんじゃない。と思えたので、初心者の視点でチャレンジする時のコツをまとめてみました。
ちなみに流し撮り、ムッチャ面白いです。シャッタースピードがゲーム感覚で遊べて、その時にしか撮れない写真を撮ってる感覚が強く感じることが出来ます。
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栄生駅のスポット情報
名古屋駅から名鉄本線で一駅のところにある栄生駅。
名古屋駅からちょっと遠いのですが、歩いていくこともできます。
駅周辺に着くと駅は高架橋みたいになっており、北側に線路に沿うように歩道橋が架かっています。名古屋駅周辺も歩道橋から見ることが出来ます。
駅の構内で撮影している撮り鉄さんもいたのですが、僕はふらふら名駅方面から歩いてきたので今回は歩道橋からパシャパシャしています。構内も望遠効果がバツグンな写真が撮れそうですよね。
名古屋鉄道の駅なのですが、その横を新幹線が走っていくための線路があり、名古屋から近いおかげか新幹線もスピードも出ておらず、距離が近い割りに撮影がしやすい環境です。
ちょっと狭いですが、意外と線路との距離が近くて、車線数もたくさんあり、しかもたくさん電車が通る。最高か!って感じです。
流し撮りって何?
流し撮りで撮れる写真とは、見るとなんとなく想像が付いてしまうのかもしれないのですが、メインの被写体にフォーカスをロックしたまま、カメラ自体を振って風景をブラして撮った写真です。
動き物の撮影に対して行う技法で、躍動感などを表現するのに向いている撮影方法です。
流し撮りをする時のカメラの設定
まず撮影モードですが、シャッター優先モードやマニュアルモードでシャッタースピードを主に調節しながら撮影を行います。
流し撮りは比較的スローシャッターで撮るため明るすぎる写真を連発しやすいです。明るさやシャッタースピードに応じて設定を変えてくれる、シャッタースピード優先モードを慣れるまでは推奨しておきます。
ですがマニュアルモードの場合は、F値を被写体によるのですが、基本設定としてしっかり解像させたいのならF8.0~16.0ぐらいに絞っておきます。ISO感度は明るいのならISO100で問題ないと思います。あとは現場の明るさや被写体の速度に応じて調整あるのみです。
シャッタースピードは速すぎると、止まって見える写真になってしまいます。風景をブラすためにスピードはまず1/100秒ぐらいから始めてみましょう。
シャッタースピードは被写体との距離やスピードでも変わってきますし、限りなくスローシャッターに挑戦することで被写体もブレ始めますが躍動感が増して、スピード感を表現することが出来ます。上手な人だと1/10秒などでも撮っている人がいます。
栄生駅の場合は電車との距離も近く、スピードが緩やかだったので1/60~1/40秒ぐらいでも躍動感がある写真が撮れたと感じています。
写真も連写で撮れるようにしておけば、失敗写真を防げる可能性が増えます。
そして次にフォーカスの設定をします。
基本はAF(オートフォーカス)でキヤノンならAIサーボなど動体をロックしてフォーカスしてくれるモードを設定します。
ワンショットAFなどで、被写体が通る位置を予測してあらかじめ、ピントを合わせておく置きピンでも可能ですが、動体検出のAFの方が失敗する確率が減らせます。
流し撮りで写真を撮ってみる
カメラの設定を終えたら、あとは被写体を撮るのみです。
被写体が通る方向を見据えて、被写体が想定する位置にきたら進行方向に合わせて、上半身から体ごとカメラを振って撮影を行います。
撮影のときに、進行方向へスムーズに動かすことができる三脚があると便利ですが、手持ちでも何とか撮ることができます。
あとは設定とにらめっこしながら何度も挑戦して自分の撮りたい写真に近づけていきましょう。
NDフィルターがあると、減光できて遅いシャッタースピードに挑戦しやすい
日中など背景が明るいときの撮影の場合、スローシャッターをすると白とびしやすくなったり、F値が上がりきってしまう場合が多いです。
そこでサングラスみたいに減光ができることで有名なNDフィルターを準備していると、F値を上げきらずに撮影をすることが出来ます。
F値を上げすぎると小絞りボケという現象がおきて画質が悪くなってしまいます。そいつを防ぐこともできます。
流し撮りをする時のコツ
流し撮りは予測の撮影方法
流し撮りは予測の撮影方法で、被写体の動き方を読んで撮る技術です。意識していると上達が早いです。
剣術でいうと飛天御剣流です。抜刀術です。るろ剣です。原作もいいですが、実写版の佐藤健さんの剣心もONE OK ROCKも、某師匠の尺以外は全ていいですよね。
直線的に動く被写体が動きが予測しやすく一番撮りやすいです。逆にうねうねしているカーブを撮ったり、野鳥や魚などは少し難しそうなイメージで慣れが必要そうです。
被写体との距離と画角でいろいろ変わってくる
歩道橋の奥の線路を新幹線が走っているのですが、名鉄の電車よりも速いスピードで走る新幹線もあります。
遠くにいる被写体の場合、高速で動いていても傍目で見ると移動量が小さいため、シャッタースピードを遅くしないと躍動感が表現できない場合もあります。
逆に近くを通る電車はゆっくりでも移動量が多いため、シャッタースピードが少し速くても躍動感を出すことができます。
さらに画角による雰囲気も変わってきます。
広角なら風景を盛大に流したり、複数の動体を被写体として撮ることができます。
望遠なら切り取ることができ、遠くの被写体でも速いシャッタースピードで風景が流れた写真が撮りやすいです。
撮れる角度が違うと写真が与える印象がガラッと変わる
直線的に走っている被写体を正面から捉え、真横になり、見送ることが多いと思います。
同じ被写体でも連写で撮れている写真の雰囲気が異なってみえるようになります。
被写体との距離が近かったり、奥行きのある被写体ほど角度による差があり、広角写真のバースに近い感覚があります。
右側から入ってきた電車です。
真横を捉えた写真です。
連写で撮った同じ電車なのですが、入ってきた写真は走ってきた電車が突き進む躍動感があります。それに対して、真横の写真は一緒に並走しているような臨場感を生むことができます。
背景はごちゃごちゃしたり、カラフルな方が躍動感がでる
静と動の差が激しいほど、躍動感が表現しやすいです。メインの被写体がしっかりと解像して写っている状態で、背景がガッツリ流れているのが分かる方がスピードがぱっとわかりやすいのです。
そのためには風景がゴチャゴチャとしていて、ブレを起したときに盛大にひどくなる部分を選ぶのです。
この歩道橋では正直、選べるほど背景の選択肢は無いのですが、町並みがビルや駅の建物がアクセントになってくれたおかげで背景を流すことができています。
夜とかも上手く街灯と絡ませたりカラフルな風景があれば、いい写真がとれそうです。
こぎーのまとめ
一時間ほどでも、初めての技法で撮影してみるとたくさんの発見がありました。
そして何より、とても面白い撮影方法でした。
習得しておけば、様々なシチュエーションで応用できそうです。そして、練習にも本格的な撮影にも栄生駅は立地も風景も恵まれていると思います。
通行者や利用者の邪魔にならないように、電車をビュンビュンしましょう。
今回、ドクターイエローも通ったらいいなぁと思っていたのですが、さすがに通らなかったです。日にちと時間を調べれば確実にみることができますが(笑)
名古屋駅からも近く、周辺を散策すれば名駅のビル群や名鉄をカッコよく撮影することができる場所もあるおススメスポットです。