こんにちは! カラフル大好き、こぎー(fa-instagramInsutagramfa-link・fa-twitter-squareTwitterfa-link)です。
Instagramなどを見ていると色合いが綺麗でつい見入ってしまう写真ってありますよね。
その綺麗だなぁと思う写真って、実は引き立てあう2色を絶妙に配色していることが多いのです。
その引き立てあう2色のことを「補色」といいます。
撮影で構図や画角など以外にも意識が出来てきたら、この補色のエッセンスを取り入れてあげるとより綺麗な写真が撮れるようになります。
補色を覚えるにはまず、色の基礎である「色相」と色相を円にした「色相環」を覚えておくと理解しやすいです。
余談ですが、補色の関係を意識してれば日常の家具のコーディネートやファッションなどにも役に立たせることができます。
ちなみに素材はfa-chainいろいろ色彩情報館さんからお借りしております。分かりやすい素材、ありがとうございます。
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色相は色の三原色のような色合いのこと
色相って言われても、ぶっちゃけ普段生活していても全然分かりません。
専門的に言うと、「色の位相のことを色相」といいます。
でも実は言葉が難しいだけでよく聞く、色の三原色の「赤」、「青」、「緑」のようなさまざまな色合いを色相というのです。
原色の赤色に緑色を足していくと、赤に緑の要素が増えていきオレンジ色になり黄色になります。そのうち赤の要素が少なくなると黄緑色になり最後には原色の緑色になります。
このように普段、僕らが見ている色の違いのことを、専門用語で「色相」というのです。そりゃ、洋服の色を選んでいても色相なんて言葉は使いません。
はったおしたく、なってきました(`・ω・´)キリッ
色相環は光のわっか
ではなぜ「色には色相(色合い)があるのか?」って考えたことありますか? 哲学的ですね。なんかロマンがあります。
よくよく考えてみると光は波なのはなんとなく分かると思います。その光の可視光線の波長の長さ(位相)が違うと色が違って見えるのです。そこらへんの原理は物理の教科書とか暇なときにでも読み返してみてください。
そしてこの可視光線の端と端を丸くぐるりと一周できるようにすると、あらまビックリ!色相の移り変わりが丸分かりになります。
このわっかが「色相環」です。先ほどのように赤から緑へ向かうときも、オレンジや黄色を通過しています。
補色は色相環の対極にある色同士
引き立てあう補色はこの色相環で配置180度反対に配置されている対極にある色同士なのです。例えば「赤と深緑」、「オレンジ色と紺色」、「紫と若草色」などです。
秋の風物詩、彼岸花です。真っ赤な花びらに、深い緑の葉や茎が補色の関係になって、彼岸花の赤色を強調したいときに緑が補色となっています。
同じく深秋の風物詩である紅葉です。緑の葉の中に紅葉するもみじを配置して赤く紅葉した雰囲気を強調する効果を狙っています。
よく聞く黄昏時のマジックアワー。夜と移り変わる刹那的な時間は感動的でとてもステキな写真が簡単に撮ることができます。
この黄昏時が美しく感じる理由も補色が関係をしています。僕は一番体感しやすい補色の関係だと思っています。
空が夜に移り変わるタイミングで上空は青く夜空になりかかっており、地上に近い部分は太陽の西日でオレンジ色を帯びています。
この写真だと空の色は夜空になりかけているけど、太陽の光が空との境目付近は雲に反射してオレンジ色になっている状態でポートレートの被写体の憂いさを出しています。
このように自然の風景の中でも補色の関係にあるものは多く、普段見る空にも、昆虫のマクロな写真やジャングルに住む綺麗な鳥など様々な自然に溶け込んでいます。
それに色彩学に基づいて立てられた建物もそこら中にありますし、看板が多い町並みでもたくさん発見することができます。
補色の関係を見つけることができれば、色合いがいい写真を撮るチャンスが増えてきます。
なぜ補色は美しく感じるのか
あくまで僕の仮説ですが、理解が深まったら今後さらに書き足していきます。
虹を見ると人間は感動します。それは雨上がりのシチュエーションだったり、珍しかったりと理由はたくさんあると思います。
そのなかで色合いで考えてみると、僕は虹は完璧な存在だから美しく見えるのだと思っています。虹は人が見ることができる色相、可視光線を全て含んでいるのです。
では虹と補色はどんな関係があるのか考えて見ましょう。
例えば赤色の補色は深緑です。赤色の色相で隣り合う色はオレンジや黄色、紫や青です。その反対の補色である深緑の隣り合う色は若草色や黄色、ターコイズブルーや青です。
補色同士が隣り合う色相の要素を含んでいるため、赤と深緑の二色が同じ空間にあると、色相すべてを対極の色でカバーできる存在になります。
全ての色を演出することはできないのですが、要素が対極にある色で文字通り”補っている”のです。なので虹のような完璧に近づくことができ、美しく感じることができるのではと思うのです。
ということは黄色と濃紺、そして赤と深緑を配置できれば美しく感じやすくなるのかぁ?とかも思うのです。
若干、色相がずれている気がしますが、僕的に雰囲気がお気に入りの写真です。
もっと検証が必要そうですね。
補色残像を打ち消すため補色が心地よいのでは?
一色をずっと見ていると、背景などが白くなったときに補色が浮き出る現象を「補色残像」といいます。
よく聞くのは、、
お医者さんが手術などで血の赤の残像である緑が残らないように、緑の手術着を着ているのだったり、牛乳のパックは青色にすることで残像として黄色が現れるので、牛乳が黄色でマイルドに見えておいしそうにみえるなどです。
補色同士を混ぜ合わせると、色つきの光の場合は白になるそうです。絵の具だと逆に灰色(黒)になるそうです。補色の2色の明るさや性質によって異なるみたいですが、白や黒などに収束するみたいです。
そこで僕が思うのは、白や黒は人間にとってニュートラルな標準な色なのではないのかなぁ?と思うのです。「白黒つける」といった言葉があるように人間にとって、安心できる分かりやすい色ではないかと。
一つの色で目が麻痺しそうなときに、脳みそが対策として補色を見せるようにしているのなら、例えば赤の多い写真なら、緑を足してあげれば目にとって優しい理想的な写真になり、美しく感じるのではないかと思うのです。
先ほどの虹の仮定でも光が全色混じれば白になると思うのです。補色残像で仮定した場合でも脳が残像を出さなくてもいい、人間にとって明白な存在で、虹はとても綺麗な現象なのだと感じます。
今回、補色の例として使った写真の関連記事
彼岸花(赤と緑)やひまわり(黄色と青)などの植物は補色が作りやすいと思うのです。
なので関連記事として、例で使用した写真を撮影してきたときの記事を載せておきます。
自然の中にも、目立つためだったり様々な理由で色合いも進化や淘汰でかわってきたのかなーって勝手に考えています。
そして補色が見つからなかったときや、自分のイメージした雰囲気や空気感をだすためのレタッチ方法についても記事を書きました。
こぎーのまとめ
写真を撮るときに、目の前にある風景だからとあまり補色を気にすることが無い人も多いと思います。
というのも絶景と呼ばれる風景や被写体は比較的、色学的にも優れている場所が多く補色を含んでいる場合が多いです。
ですが必ずとも絶景でなくても色学的にも綺麗な風景はあります。近所にも絶対あります。
心を惹かれる写真を撮れる人は色味にもこだわり、見ていて気持ちいい写真をつくりあげることができます。
補色を意識して仮定を立てながら撮影をすることで、日常に潜む心惹かれる写真を形にできるはずです。