こんにちは! 三脚沼の住人、こぎー(fa-instagramInsutagramfa-link・fa-twitter-squareTwitterfa-link)です。
数ヶ月前、それまで安い三脚を使用していたのですが、機材をまともに見直そうと思い前々から検討していたバンガードのカーボン三脚「VEO2 264CB」を購入しました。
とても良い買い物をができたと思っていて、この三脚をそれなりに使ってみて感じたことも多いので、レビューをしたいと思います。
僕が購入したすぐ後に、新モデル(VEO 2 GOシリーズ)がでてしまったのですが、ちょうどこのときバンガードのキャッシュバックキャンペーンの対象だったので少し、安く購入することができました。
ちなみにVEO 2 GOシリーズは足を一本だけ取って一脚にもできるみたいです。
現在(2019年3月)、「VEO2 264CB」は値段がこなれてきて脚の伸縮が4段の方は17,000円ほど。
5段の265CBは人気があるのか去年から25,000円のままなので、携帯性を少し犠牲にして剛性とコストを取るのなら「VEO2 264CB」をおススメします。
※段数が増えるとコンパクトになるけど、その分稼動部が増えるので剛性がなくなります
キャンペーンが終了しているのですが、僕が購入したときより2,000円も安くなっているのでカーボン製の三脚デビューにはお買い得品かもれません。
・本格的だけど安い三脚を探している人
・カーボン三脚デビューをしたい人
☆何を知ることができるか
・カーボン三脚の入門品の価格や性能
・VEO2 264CBのメリット・デメリット
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僕がVEO2 264CBを選んだ理由
元々、アイレベルが出る三脚でフルサイズのミラーレスカメラのシステムをいずれ組んでも使えることを念頭に選んでいきました。
僕がVEO2 264CBを選んだ理由は3つあり、「カーボンで本格的なのにコスパがいい」、「ブレない剛性(耐荷重)がある」、「雲台(頭の部分)付属でアルカスイス互換対応」です。
結果としてトラベル三脚が候補としてあがるのですが、似通ったスペックの三脚が多いマンフロットのBefreeなどが他の候補でした。
Befreeは値段がVEO2 264CBに近いスペックだと3万円以上するのと、雲台がアルカスイス互換ではなく独自規格だったため却下。
(あと見た目がVEO2の方がかっこいい(笑) )
憧れとしてはジッツオやReally Right Stuff(リアリーライトスタッフ) なのですが、目ん玉が破裂しそうなぐらいお高いですし。。
というわけで色々絞っていったところ他の三脚よりも少し重量はあったのですが、バンガード「VEO2 264CB」が第一候補になり、実物を店舗で触ってみても使いやすそうでカーボンの質感も良くカッコいい!と感じ購入に至りました。
VEO2 264CBのスペック
ちなみにスペックとしてはこんな感じです。
気になる部分をまとめてみました。
僕は気にならなかったのですが、背が高い人だとセンターポールを伸ばさないとアイレベルまで出ず、使いにくいかもしれません。
スペック | |
---|---|
材質 | カーボン |
色 | 本体:ブラック、文字:黄色 |
段数 | 4 |
質量 | 1.30kg |
耐荷重 | 8.0kg |
持ち運び時縮長 | 445mm |
最伸高(センターポール含む) | 1550mm |
伸高(センターポールなし) | 1250mm |
最低高 | 193mm |
開脚角度 | 20°、45°、80°の3か所 |
脚のロック | ツイストロック |
脚の最大径 | 26mm |
雲台の付属 | あり:自由雲台 BH-50 |
アルカスイス互換 | 対応 |
水準器 | 雲台ボールヘッド部 |
フリクションコントロール | あり |
持ち手グリップ | あり |
三脚ケース | 付属 |
VEO2 264CBはカーボンで剛性あるのに安い!
カーボン製ですよ。奥さん。
三脚の沼にはまったら、憧れてしまうカーボン製の三脚です。
アルミ製もあるのですが、300gほど重たいのに価格2,000円ほど安いだけです。
しかも現在、カーボン製の方も2万円を切っています。
値段からは思えないほどカーボンの質感が良くて、高級感があります。見た目はあまり良い写真を撮るのには関係ないかもしれませんが、やっぱりお気に入りの機材だとやる気も出ますよね。
スペックでは耐荷重も8kgあり、脚の最大径も26mmあり固定力もありそう。圧倒的にカーボン三脚としてコスパがいいのです。
三脚の耐荷重はメーカーによって基準があやふやなのですが、おおよそ半分ぐらいの重量(VEO2 264CBなら4kg)で考えるのがベーターというのが通説です。
超望遠レンズを着けない限りは、大丈夫なスペックです。
想像になってしまいますが、フルサイズミラーレスのカメラなら大三元(F2.8通しのレンズ)の望遠レンズでも問題はなさそうです。
アルカスイス互換の自由雲台が付いている
僕は銭ゲバーなのでついつい、お金の計算を最初にしてしまうのですが、雲台は別売だと「VEO BH-50」という9,000円近い雲台が付属で付いています。
VEO2 264CBはアルカスイス互換の雲台が最初から付属しています。
お高い三脚になると雲台や三脚はセットではないのです。
僕の足りない頭で計算してみると、、
VEO2 264CBの三脚部の値段は現在(2019年3月)だと 17,000円 - 9,000円 = 8,000円です。
ちっこい頭の部分の方が、高いじゃありませんか。 Why!ジャパニーズピーポー! おかしいだろ!これー!
カーボンの三脚部が8,000円です。 かなりお得です。
アルカスイス互換は嬉しい
三脚(雲台)の使い勝手を左右するのがアルカスイス互換だと思います。
ちなみにアルカスイス互換とは、素早くカメラなどの機材を取り外せる固定の方式です。
ネジ式だと毎回いちいち取り外さないといけないのでクイックシューやL字プレートなどアルカスイス互換で揃えていくと、圧倒的に便利になります。
シャッターチャンスを少しでも多くして、撮影にのめりこむためには必要なシステムなのです。
自由雲台でノングリスでフリクションもしっかり固定できる
雲台は自由雲台というタイプで、雲台の中でも構造上コンパクトな部類に入ります。
真ん中のボール(フリクションボール)を軸にグリグリと自由に動かして構図を決め、ネジやクランプで固定する方式です。
自由雲台だと早く構図を決めることができます。
デメリットもあり安物だと固定したときにずれてしまい、せっかく決めた構図が台無しになってしまうことです。
VEO2 264CBの場合、今のところ固定時にフリクションコントロール(ボールの滑る緩さを調整する機構)で最初にある程度締めていれば、望遠の250mm(35mm換算)でも固定時にずれる経験はしていません。
あとはノングリスなのでベトベトすることもなく、寒い中(-5℃ぐらい)でもグリスがないため固まることもありませんでした。
折りたたみ時センターポールの構造が不便だけど、その分コンパクト
「構造が不便だけど、コンパクトで楽」って、デメリットかメリットか分からない感じになっていますが、コンパクトさと折りたたみの手間をトレードオフしている構造になっています。
持ち運びのときなどはセンターポールを伸ばし脚頭の部分で180度回転させて畳むことで、コンパクトにすることができます。
コンパクトにたためるのはトラベル三脚の強みで付加価値なのですが。。
でも正直、それがメンドクサイのです。結構な手順と時間がかかってしまいます。
少なくとも咄嗟に三脚を立てることは出来ません。
マンフロットのBefreeは逆に3本の脚を180度に畳むのですが、どちらもセンターポールを最初に最伸長まで伸ばさないといけません。
解決策として、センターポールを回転させなければ、一番コンパクトな状態よりも10cmほど長くなるのですが普通の三脚みたいに畳むこともできます。
僕みたいに車移動がメインな人なら移動時でもストレスを感じることは少ないと思います。
徒歩や電車メインの人だと毎回、センターポールを伸ばして、ひっくり返して、、というのは手間なのではないのかなぁと思うのです。
脚頭から雲台部をワンタッチで取り外せて、センターポールの逆側に取り付けれるようにするなど(耐久力的にむりなのかな?)、楽チンな構造にしてくれたら嬉しいのですが。
でもおかげで運びやすくなるのは確実にメリットです。
さらに飛行機やバックに入れて運ぶことがあれば、10cmの差は大きいので絶大なメリットを発揮してくれるはずです。
強みである構造なのですが、もうちょっと使い勝手が良かったらなーと個人的には思っています。
最低高を出すにはセッティングが面倒だけどガッシリしている
脚を80度まで広げて、最低高20cmで撮影することができるのでローアングルの撮影もはかどるのです。
ですがセンターポールを引っこ抜いて、専用のアタッチメントを取り付けないといけないのです。
こちらも少し時間がかかるのでメンドクサイのです。
そこがちょっとデメリットです。
しかも雲台がアルカスイス互換なのに、アタッチメントはネジタイプです。
対策として、よくローアングルで撮影をするのなら、アルカスイス互換のクイックリリースクランプをアダプタに着けとくと楽チンになります。
ちなみに僕はミニ三脚を持っていて、両刀使いの方が多いです。
使い分けとしてはミニ三脚だと足元が心許ない場所でしっかりと固定したいときはVEO2 264CBをローアングル用にしてます。
用途がしっかりとしていれば、ミニ三脚と住み分けができます。
こぎーのまとめ
正直、デメリットというデメリットはないかも
使っていて、使いにくい点もあったら書こうと思っていたのですが、折りたたみ方法を改善できそうなこと以外、正直あまり見当たらなかったのです。
さすがにもっと耐荷重のあるいかつい三脚や大きな雲台、太い脚径ものと比べると心許ないかもしれません。
ですが、2万円せずにフルサイズも問題なく使えるスペックをしているのは本当にコスパがいいとしか言いようがありません。
風がとっても強い場所や水流のある場所などで試せているわけではないので、検証がすくないかもしれませんが普段使いをするに当たっては問題は一切ありません。
比較的悪条件になりにくい、ランドスケープなどを撮るのなら最適な三脚だと思います。
一本あればオールランドに使える三脚としておススメします。