
こんにちは! こぎー(Instagram・Twitter)です。
フォトグラファー・カメラマンなら一度は水中の撮影をしてみたいと考えたことがあると思います。
陸上にいながら、リアルタイムで水中を探検できて、撮影も出来るのが水中ドローンです。
僕も「海にもぐりたい!いずれはスキューバダイビングの資格を取りたいなぁ」と思っているのですが、最近、水中ドローンにも魅力を感じるようになって来ました。
→危険なエリアに行く必要がなく安全
→スキューバダイビングなどのスキルが不要
→真冬など寒い時期でも撮影が安易
・手ブレがない
・一部機種はVRでダイビングしているような体験も可能
写真撮影への利点も多く、他にも水質調査や釣りなど多岐にわたり用途があり、今後延びていく撮影スタイルではないのかなぁと思っています。
特に個人だと参入している人が少ないジャンルなので、インスタなどでも注目されること間違い無しです。
ただ水中ドローンについて、まだ機種など情報が少なく分かりづらいのが現状です。
そこで写真撮影に向いた水中ドローンを比較して、特徴をまとめました。
10万円以下で購入できる2機種と、本格的に撮影に向いている5機種を紹介しています。
ちなみに個人的には一番高価ですが、QYSEA Technology社の「FIFISH V6」が一番、魅力的でおすすめです。
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水中ドローンの性能を一覧表で比較
水中の撮影にフォトグラファーが使えそうな機種をまとめました。
以上の7機種の水中ドローンです。
実機を触ってレビューができているわけではないのですが、スペックを比較できるよう一覧を表にしました。
スペックに関してたくさんの項目があるため、主に写真撮影をするときに重要視される部分を抜粋しています。
ブランド・機種名 | センサーサイズ | 静止画の画素数 | 画像形式 | ISOレンジ | 絞り | 画角 | 寸法 | 重量 | メモリ容量(外部媒体) | 稼働時間(バッテリー容量) | 充電時間 | 最大潜水深度 | LEDライト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
不明 | 1600万画素 | 不明 | 不明 | 不明 | 150度 | 272 x 181 x 110 mm | 1.2kg | 32GB(使用不可) | 90~120min(バッテリー容量) | 100min | 約60m | 114Lm x2 | |
1/2.3インチ | 1240万画素 | JPEG・PNG | 100 ~ 1600 | F2.8 | 95° | 465 x 270 x 126mm | 3.8kg | 32 / 64GB | 4時間(6400mAh) | 2.5時間 | 30m | 青色LED x 6 | |
![]() Epoque World 「TITAN」 |
1/2.3インチ | 800万画素 | JPEG | 記載なし | F2.5 | 160° | 380 x 348 x 168mm | 4.4kg | SD カード | 4時間(9000mAh) | 2時間 | 150m | 1500lm x 2 |
ブランド・機種名 | センサーサイズ | 静止画の画素数 | 画像形式 | ISOレンジ | 絞り | 画角 | 寸法 | 重量 | メモリ容量(外部媒体) | 稼働時間(バッテリー容量) | 充電時間 | 最大潜水深度 | LEDライト |
AQUAROBOTMAN「NEMO Underwater Drone ROV」 |
不明(sony製) | 1600万画素 | JPEG | 6000-6500 | F2.8 | 150° | 404 x 290 x 114mm | 2.64kg | 64G | 3時間(12000mAh) | 2.5時間 | 100m | 1000lm |
1/2.3インチ | 1200万画素 | JPEG / DNG | 100 ~ 3200 | F2.8 | 95° | 385 x 226 x 138mm | 2.5kg | 64G(MicroSDカード) | 1.5 ~ 2 時間(5000 mAh) | ドローン本体:1.5時間中継器:1時間 | 100m | 1200lm × 2 | |
1/1.7インチ | 1200万画素 | JPEG | ISOレンジ | F1.4 | 4.45mm | 430 × 330 × 130mm | 3.9kg | 64GB(外部媒体) | 7時間(9600mAh) | 4時間 | 100m | 1380lm×2 | |
1/2.3インチ | 1200万画素 | JPEG・DNG | 100-6400 | f/2.5 | 166° | 383 x 331 x 143mm | 3.9kg | 64GB(Micro SDカード) | 最長4時間(9000mAh) | 1時間 | 100m | 4000lm | |
ブランド・機種名 | センサーサイズ | 静止画の画素数 | 画像形式 | ISOレンジ | 絞り | 画角 | 寸法 | 重量 | メモリ容量(外部媒体) | 稼働時間(バッテリー容量) | 充電時間 | 最大潜水深度 | LEDライト |
センサーサイズと画素数は差が少ない
ほとんどの水中ドローンが 1/2.3インチで、1インチ以下のセンサーが使用されています。
そして画素数はほぼ1200万画素で、センサーサイズから見てちょうどいい画素数になっています。
画素数が大きすぎるとノイズが乗りやすく、画素数が小さすぎると観賞サイズとして不便です。
センサーのサイズや画素数での比較よりも、それぞれの水中ドローンの特徴や強みで選ぶ方が後悔しないと思います。
ただ水中ドローンの中でもSONY製のセンサーを売りにしているのがEpoque World製「TITAN」・AQUAROBOTMAN「NEMO Underwater Drone ROV」(センサーサイズは未記載)・YoucanRobot製「BWSpace Pro」・QYSEA Technology製「FIFISH V6」の4機種です。
ソニーのセンサーの品質はトップなので、他の公表していない水中ドローンよりもノイズ耐性や階調の品質がいい可能性が高いです。(非公開の場合、安物のセンサーの可能性があるため)
保存できる形式がDNGだとRAW現像で画質が劣化しにくい
今回、紹介した水中ドローンの中でもDNG(Digital Negative:RAWファイル形式)を保存できるのは、CHASING-INNOVATION製「GLADIUS MINI」とQYSEA Technology製「FIFISH V6」のみになります。
普段からRAW現像をしている人なら「GLADIUS MINI」と「FIFISH V6」の2択になってきます。
ROBOSEA「BIKI」
10万円以下で、可愛らしい姿が特徴の水中ドローンです。
AIによる自動帰還や障害物回避などの機能があり、魚の形は水中になじむよう設計されています。
無線での操作になり、通信は10m以内になるためダイビングのお供に向いています。
また推進力はあまりないとのことなので、凪いでいる場所での使用がメインになり、無線機はロストの心配の可能性もあるので注意が必要です。
PowerVision「PowerRay」
中国メーカーPowerVision製の釣りをメイン用途として考えられている、水中ドローンです
スペックはほどほどながら10万円以下で購入できる水中ドローンとなっています。
水中ドローンを試して見たい人や撮影頻度が少ない人におススメです。
有線タイプで操作時にどこにいるか分かりやすく、水中内でのロストを防ぐことが出来ます。
ただ評価などを見ていると「まだ製品としては未完成」や「個体差が激しくすぐ故障する」などと、価格とスペックは魅力的ですが一考する必要がありそうです。
後継機の「PowerDolphin」はある程度は改善されているそうですが、水上ドローンとなっており、水中にもぐることが出来ないのが少し残念ポイントです。(カメラを下向きにして水中撮影は出来ます)
Epoque World 「TITAN」
名前の通り重量級ですが、耐圧久性が高くパワーもある水中ドローンです。
JPEG撮って出しで、800万画素なため気になる人もいるかもしれません。
150mの深海まで行くことが出来て、ライトも3000lmあるため暗い環境を撮影するのにうってつけです。
AQUAROBOTMAN「NEMO Underwater Drone ROV」
本格的な水中ドローンながらサイズも軽量で持ち運びが便利そうな水中ドローンです。
バッテリーが取り外し可能になっていて、複数のバッテリーがあれば長時間撮影できるのもありがたいです。
画像の書き出しがJPEGのみでセンサーサイズが不明で残念ですが、1600万画素と高画素なのも気になるポイントです
また有線タイプでロストの心配もなく、撮影以外のレジャーや調査にも万能に使うことができそうな機種です。
CHASING-INNOVATION「GLADIUS MINI」
日本版の販売店のサイトも見やすく、国内での実績も多く安心して購入しやすく水中ドローンです。
画像もGNDで保存してRAW現像することができ、持ち運びがしやすそうなコンパクトで軽量な設計になっています。
少し稼働時間が2時間ほどと少なくて気になりますが、ホバリングなど様々な操作が可能で、水深も100mまで潜ることができてライトの明るさも2400lmと機能は申し分ないです。
値段もほどほどの金額のため、お手軽ながら本格的な撮影もできる魅力的な水中ドローンです。
YoucanRobot「BWSpace Pro 4Kモデル」
唯一のMade in Japanの国内メーカーYoucanRobotによる水中ドローンです。
画像認識と自動追尾などの機能があり、スキューバダイビングをしながら撮影にも向いています。
センサーが他の水中ドローンよりも若干大きく1/1.7インチでSONY製となっています。
画像形式がDNGに対応していないため、RAW現像をする人よりも撮って出しで撮影する人に向いています。
そしてバッテリーも最長7時間と長くもち、操作性なども評価は高めです。
QYSEA Technology「FIFISH V6」
今回紹介している水中ドローンの中で一番、高価なのですが一番ハイスペックな水中ドローンになります。
金銭面が許すのなら、購入一択の製品になります。
DNGで画像を保存できるためRAW現像に対応しており、SONY製のセンサーなので画質も安心です。
重たい方ですが画角も160°あり、100mまで潜ることができて、さらにライトも4000lmと水中に潜らせたら最強なのは間違いないです。
また国内でも取扱い店や使用者も多く、不明な点は調べやすくて安心なのも嬉しいポイントです。

水中ドローンのまとめ【特徴で選ぼう!】
まだまだ種類も少なく、今後、撮影ジャンルとしても注目を浴びて面白そうな水中ドローン。
現状でも販売種類が10機種に満たないですが、それぞれ特徴があり厳選していても撮影を思い浮かべるとワクワクして楽しかったです。
・RAW現像が出来て、軽量かつ操作性もいい機種ならCHASING-INNOVATION「GLADIUS MINI」
・国内製で安心できる機種ならYoucanRobot「BWSpace Pro 4Kモデル」
・150mの深海を探索したいのならばEpoque World 「TITAN」
・お手ごろにレジャーやドローンと一緒にダイビングをしたいのならばROBOSEA「BIKI」
どの機種を購入するべきか悩んでしまう方も多いと思われますが、それぞれの水中ドローンにも特徴があり、比較することで明確にしやすいです。
更に今後、注目される分野となり機種もたくさん増えてくると思います。
そのたびに随時、撮影に向いている機種を厳選して比較していきたいと思います。